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October 30, 2009
lotus

Primarioの新作「Lotus」を「この10年」展に展示しました。
実は、わたし自身が今日初めて梱包を「開いた」のです。
あまりの神々しさに、いささかたじろぎすら覚えました。
これはステンレスの板をまっすぐから30°、60°、90°と曲げて
いって立方体に変化する「様子」を固定化したものです。
これを見るだけでも価値ありかと思っています。
03:43 PM
NOSIGNERという存在
![]()
NOSIGNERくんからお知らせメールが。
わたしも最近BCCで情報配信というかまわりくどい「自慢話」を人様に送る
ようになったのですが、そのきっかけはNOSIGNERくんのメールだったと
思います。
毎回配信されてくるメールの中で紹介されている彼の作品の数と質の高さに
驚く訳です。
しかしこのごろは、書店でもインターネットでも出てくる人やモノが限られて
いるので彼の仕事を「認知」するのは、やはりこの手法は有効だと思うのです。
彼のメールで知る事が出来るもうひとつは、海外へ目が開いていてかつ、すで
に海外では認知度が高まっている手応えを本人でなくても感じる事です。
最近ではニューヨーク・アート・ディレクターズ・クラブの選ぶ
「ADC YOUNG GUNS7」
http://www.adcyoungguns.org/archive/yg/?year=13&id=366
に入った事が書かれていました。
もうひとつ気がつくのは、彼の一見「奔放」な振る舞いの中にしっかりと
「まじめ」が包含されている事。そしてその「まじめ」が世間に見えすぎると
彼が考えてるキャラクター上「こまる事」と思っていることでしょうか。
わたしは「まじめ」でいいと思いますよ。
09:02 AM
October 29, 2009
今年も5th Alley Studioで
昨年も、ミッドタウンで開催されていた「DESIGNTIDE TOKYO」と時期を同じく
して、会場すぐとなりにある文具や日用品のセレクトショップ「5th Alley
Studio」でPrimarioを中心に展示していただいたのですが、今年も去年とは違
うカタチで展示をしていただくことになりました。
会期中(といっても明確ではありませんが)にPrimarioをお買い上げのお客さ
まには秋らしい今回特製の「オリジナル絵はがき5枚セット」をプレゼントしま
す。
新製品の展示もあります。
08:52 PM
明日からはじまります
明日から「この10年」展がはじまります。
11時のオープン前から会場に行っています。 明日は特別なイベントはありま
せんが、「わたし」が2時ぐらいまでは「ついてきます」。
ご要望とあらば「対談前日のプレ講演」をしてもかまわないと思っています。
あのくれぐれも「展示」には過剰に期待しないでくださいね。コンパクトな
スペースでひっそりですから。 ちょちょこっとそして熱い展示です。
交通機関のご案内
多くの方が渋谷方面からこられると思いますが、展示場まで東急田園都市線
の駒沢大学駅からだとかなり歩く事になります。
お薦めは、お友達と一緒ならば乗り合いで駒沢大学駅からタクシーを使われる
か、渋谷駅から等々力行きの「渋82」系統(渋谷駅手前の東急プラザ前にバ
ス停があります)に乗って「深沢不動前」でおりて進行方向に100メートルほ
ど進んだビルの2階です。
http://www.tendo-ply.jp/?mode=f7
を参考にしてください。
06:56 PM
雑貨というもの
今朝、出てくる前についていたテレビで雑貨の特集をしていました。
「雑草という名の草は無い」ということばがありますが、そういう観点からい
えば「雑貨」という商品はあるんでしょうか。
「雑貨」ということばがタイトルに使われている雑誌がちょっとした流行に
なっているようですが、わたしは「デザイン家電」という言葉が生まれた背景
となんだかかぶるような「気がして」きました。
そういう一方「雑貨」というくくりは便利なのでわたしもあえて使いますが
いつからかプロダクトデザイナーが手がけるものが「アバウト雑貨」なものが
増えている。それも「この10年」の特徴だったと思うのですが、たとえば
様々なコンペで入賞したものが、そのまま商品化されることが多くなりました
が、その多くは「金型」の高くないもので部品数も少ないそれこそ「アイディ
ア」ひとつで製品になっていきます。
その背景をひもとくと非常に高価な初期投資がかかる製品が、「外」に注文
される数が減って、あったとしてもベテランや実績のあるデザイナーに偏って
いきます。
雑貨からはそういう世の中にある若いデザイナーの切なる声がしているようで
す。
そういうわたしはずっと「投資のかかる製品」を独立した時からずっとてがけ
ています。 先に書いた事は自分でも若いときからある意味「わかって」いま
した。
それゆえに会社のインハウスデザイナーとして11年もいたわけでもあります。
独立したとき既にわたしは35歳でした。
わたしは最近のデザインが雑貨に偏っているそう書こうと思って書き始めまし
たが、「雑」ではないところにたどり着いたようです。
10:47 AM
October 28, 2009
デザイン
ドウシシャのサイトの中に、MAや坪井君のmiddleを紹介するページがありま
すがそのデザインが変わっていました。
タイトルに「デザイン」とおおきなくくりにしましたが、デザインというのは
その製品やその会社の状態と深くリンクしているように思います。
誰もがそう思う? そう思うでしょうが、それがひと事じゃなくて「肌」で
感じるのです。
坪井君の加湿器が爆発的に売れた事は、確実にわたしのMAにもいい影響を
与えてくれています。なによりドウシシャという会社がデザインにたいして
幅広く理解をしていることを世間に知らせたように思います。
楽天のサイトでもMAを扱っているショプがどんどん増えているのです。
デザインが「うまくいっている」とどう変わるか。
それはある意味「つつましく」なる。そう思います。ことさらおおきな声を
出さなくても相手に「声が届く」とわかれば、不必要に「エネルギー」を人は
使わなくなります。
さらにすすむと「わざと声を聞こえるか聞こえないか。までしぼってそのこと
の重要性を知らせようとすらするものです。
そういった意味でドウシシャのサイトはバランスが「ほどいい」と思ったので
す。「届く確信」は、あくまでも「個人の中」の問題で社会とはふつうに対応
しなくてはいけませんものね。
11:30 AM
端子箱
今朝、宅急便が到着しました。
中身は「端子箱」が入っています。信号機の上の方にくっついてる箱です。
マルにKとか警察のシールが貼ってある箱です。
一見プラスティックのようですが素材はアルミダイキャスト。
まったく変哲の無いカタチをしていますが、「端子箱」で検索をしてもらうと
わかりますが、案外「変哲のないかたち」はないのです。
思うんですが、「デザインをする」という行為が「個性」を発揮する行為と
勘違いされて工夫という名の下に「ああでもない」「こうでもない」という
かたちのバリエーションが生まれてきます。
もちろんそれが「おもしろい」と思う人もいると思いますが、そこで個性は
なくてもいいというのがわたしの考えです。
今一番多いのが信号電材のものだそうで、この箱が街にはたくさんいるわけで
す。なんでもないけれどきれいなデザインだと自分でも思います。
ちなみにこの段ボールの箱のデザインにも関わっていますが、こうやって「荷
物」となって送られてくるとまたちがった感覚があります。
第一印象は「なんだかかわいい。」そしてちょっと箱から「元気」がただよっ
ています。以前にも書きましたが、信号電材のパッケージのコンセプトは
箱を見ただけで中身がなにが入っているかわかることです。
中身と箱のどちらも「この10年」展に展示しますが、「箱の中」のデザイン
も見られますよ。


10:03 AM
October 27, 2009
デザインをたのしむ

今日、天童PLYへ搬入しました。 パネルを並べて壁に「落書き」をいっぱい
してきました。
描く事、デザインをする事が「ほんとうに」好きなんだなあと思いました。
わたしはプロダクトデザインがだんだん難しくなっているというか「難しい
ふりをする」傾向が強まっていると思います。
その一方で「たのしむデザイン」が増えている。 わたしは自分がデザインし
たものが「たのしい」かっこうをしているとはほとんど思いませんが、それを
デザインしている自分はとてもたのしんでやっています。
この展示会を通して「たのしむ」とはどういうことなのか、その事について
「あたらしい視点」を見る人が感じ取ってもらえればうれしいと思います。
06:26 PM
October 24, 2009
コンペにかける思い
わたし自身が展示会の「締め切り」まで一週間足らずですが、Pdwebコンペ
も同じように締め切りまで後「一週間」です。
課題にしろ、卒業制作にしろ、仕事にしろ、最後の最後まで後一つ後半分と、
とことんやれるだけのことを試して「締め切りの5分前」まで粘るものだと思
います。
思い返せば、わたしは卒業制作が「間に合わなかった」。
それは、最終チェックの段階でそこに並べられていた同級生のパネルと見比べ
て、納得がいかなかったわたしは「パネル全部やり直し」を自ら選んでしまっ
たからです。A1パネルで10枚を、その後一週間ぐらいで作り直して結局審査
に間に合わなかった。
さらに一週間後(日程はよく覚えていませんが)の、卒業制作展にやっと間に
合わせた。わたしはあまり「あの頃若かった」とは書いたりしませんが、あの
判断は「若かった」「甘かった」。
しかしその悔しさがバネになって毎日ID賞にチャレンジする気持ちになった
し、パネルの制作も手際がよくなった。
昨年のコンペでくやしい思いをしたチャレンジャーの「気概」をまっていま
す。
07:43 PM
個性と社会性
坂井直樹さんのブログ「デザインの深読み」で「この10年展」を取り上げ
ていただきました。
実はこのことと最近わたしが思っていたことが、別の記事とリンクしたので
す。
先日『今のデザインに別段、興味をもっていない。』といった主旨のことを書
きましたが、桐山登士樹さんが氏の「桐山セレクション」でこんなことを書か
れていました。
私に影響を与えてくれた(与えてくれている)年長者の存在だ。純粋に夢を語
り、経営とビジネスを説いたのは黒木靖夫氏だった。デザインの良し悪しを冷
静に分析してくれるのはミラノの蓮池槇郎氏である。そして、プロのデザイン
を実践している川上元美氏の緻密さと大らかさは学ぶ点が多い。時に迷いが生
じた時は年長者の言動を思い出すことにしている。
中略
若い卵達に会う機会も多いが、総じて何かが欠けている。デザインがうまい、
へたという問題ではなく、大きな目標が欠けている。この様な若き才能を刺激
する環境が欠如している。
中略
これらは、若者だけの問題ではなくデザイン界の大きな課題として、新たな機
会や環境を作らなくてはならないと思っている。
さらには大治将典(おうじまさのり)さんの紹介文の中に
『この10年ミニマルデザインのオンパレードでいささか食傷気味。』
まさに「この10年」という言葉が載っていたのです。
びっくりという言葉を通り越えて「感嘆」すら覚えました。
わたしは昨年桐山さんの招集で富山デザインセンターで講演させていただいた
時に『これからどうしたらよいか?』という質問というか「嘆願」のような
事を言ったのですが、実はわたしが「悩んでいる」というよりは、桐山さん
がわたしにも「不満」に思っているだろう事を引き出したかったという気持ち
があったのです。
いみじくもそういう桐山さんの内なる気持ちが、先の一行に表現されていた気
がしたのです。
別にそこでいう「ミニマルデザイン」というのが深澤さんやわたしのデザイン
にかかっているとは、思っていません。『それもいいけれど答えはもっと他に
もあるだろう。』
『もっと他にやり方が無いのか?しかもそれはおおおきなビジョンに支えられ
た信念に基づいたものとして。』
わたしは勝手に桐山さんが「ものすごく」期待してくれていると信じていま
す。『あなたには、もっとやれる事があるでしょう?あのイタリアデザインが
つぎつぎと、すばらしくイノベーティブでわくわくする製品が生まれていた時
代を生で感じていたデザイナーとしてやるべきこと、こえるべきテーマは判っ
ているでしょ!』そういう言葉が「無言」でわたしに迫ってきます。
ここで最初のお話に戻るのです。
坂井さんがブログで紹介いただいていることを、わたしを好意的に思っていた
だいていると同時に、わたしがすべきことできることが「見えている」んじゃ
ないかと感じています。 個性と社会性の関係性について大切な意見があるの
ではないか。
この年になって「アドバイス」を希求しているのはおかしい?
そうかもしれませんが、ずっと「素材」を探していた自分ですが、わたし自身
もまたひとつの「固定化されていない素材」ではないか思うのです。
05:33 PM
「この10年」展

12:55 PM
October 23, 2009
天童PLYにおいでください
ここ数日「この10年」展の準備におわれていますが、スタッフのIくんのがん
ばりのおかげで30枚ほどの作品のプリントアウトを終えました。
「思っていた以上におもしろい展示になるんじゃないか」そう感じています。
いやあんまり期待しない方が良いか。 あまり前もってあおってはいけません
から。
30日からはじまるいろんなイベントのタイミングで開催する事はやはり意義
があるなあと改めて思っています。
東京の人はともかく地方でデザインを学んでいる学生さんやデザイナーの方々
に見て頂くいい機会だと思います。
昨年のちょうど今頃、ミッドタウンで開催されていたデザインタイドの会場で
やはり天童PLYのご好意でPrimarioを展示していただき、さらには偶然にも
会場の入り口そばにある5th Alley Studioでも展示をしていただきましたが
デザインタイドにこられた学生さんが、5th Alley のショーウインドウの前で
熱く話されてる場面になんども出会いました。
いいなあと思いました。そういうの。
わたしは「有名なデザイナーとそこを目指す人の間にいる人」だと自分の存在
を「定義」しています。
これといった華はありませんし、わたしと知り合いになるからといって有名に
なれるようなチカラはありませんが、いつも「なにか」に対してあらがいなが
らも結果を出してきているつもりでいます。
おっ、話が硬くなってしまいました。
わたしが「この10年展」を開くのは、天童PLYのショールームにひとりでも
「行きたくなる理由」になるためであります。
07:53 PM
スタジオボイス

スタジオボイスの方から連絡があり、わたしのブログ「足もとデザイン」を閉
じる事にしました。
すでに開店休業状態が一年以上も続いていていまさらの感もありますが、わた
しにしてはめずらしく「グレー」な感じで、こちらから「止めてください」と
は言い出しませんでした。
『立派なマンションが建った。しかし夜になるとその数ある部屋に灯がともっ
ていないと近所もなんだか不安だろう。』そう思ってショールームの管理人の
ような気持ちでブログをはじめましたが、どうも「そこに部屋がある」という
だけで、「見栄」になるようじゃ本末転倒なので、早々にそこでブログを更新
することをやめました。
「よその部屋」で自分の考えをのびのびとは書けないものです。
スタジオボイスも本体の雑誌が休刊になるなど、難しいことがあると思います
が、サイトそのものがこれからも存続する事を祈りつつその場をわたしは
離れます。
余談ですが、「足もとデザイン」というタイトルはいいなあ。
10:42 AM
October 22, 2009
Pdweb
pdwebに展示会の告知が掲載されています。
08:04 PM
「デザイントゥデイ展2009」

07:51 PM
自薦のすすめ
なんだかめまぐるしいぞ。という感じ。
しかしこれはたぶんおそらくほぼ絶対的に自らつくった「めまぐるしい」に
他ならない。
「この10年」の前の10年だったらわたしは秋のイベントの招待状がくるかこ
ないかに一喜一憂するそんな「時点」でとどまっていただろうと思います。
雑誌の取材があるかないか。インタビューがあるかないか。講演会や講義の
依頼があるかないか。
「あるかないか属」でしか、わたしはありませんでした。
「この10年」でわたしはなにをはじめたかといえば、講演会の依頼がないの
であれば自主的にやろう。 対談がしたければ自分から申し込もう。展示会の
話が無ければ自分でやろう。
取材の依頼がなければブログで自分の考えを書こう。
すべては「内容」だ。 「自薦」か「他薦」かそんなことは来る人には関係が
ない。 その場に来てくれて感じてくれればいいわけです。
もしこのブログがそういう「くるかこないか属」の人が「行ってくる呼んでく
る属」を増やすことができればうれしい。
02:35 PM
trystrams近況

数日前にコクヨへおもむき、これから発売される製品の試作品チェックをして
きました。
実は今日から池袋東武百貨店で開催される「デザイントゥデイ展2009」に
この写真に写っているtrystrams・authenticシリーズの名刺およびペンスタンド
そしてペンが展示されています。このペンがね。いいんですよ。
同時に、天童PLY「この10年展」には、事務所で試行錯誤した時に作成した
模型を展示する予定です。
一日にこの2カ所を巡るのはちょっと大変ですが、両方見て頂くとさらにこの
製品へこめた意図が伝わるかと思います。
10:02 AM
October 21, 2009
あかちゃんがかわいいのにはちゃんと理由がある
あかちゃんがかわいいのは親からも周りからもかわいがってもらわないと、
「生活」に困るからだと思うのです。
信号機を「守って」もらうためには、かわいいほうがいいんじゃないかと。
信号電材の糸永社長にむりをいって「かわいいもの」をつくっていただいて
おります。
かわいいを本気で作れたらそれはすごいことじゃないかと思っています。
こんな信号が街にあったら「持って帰る」人も出てきそうですが。
ちなみに社長のブログは経営者であり技術者であり哲学者でもある氏の真摯な
姿を知る事が出来るいいブログだと思います。
08:54 PM
考えるということ
わたしは考える事が好きです。 同時に考えない事もすきです。
さらに好きなのは「考えるべき事」か「考えない方がいい事」なのかを考える
ことです。
わたしはこれまでいろんな経験をして、わたしがそれまでやってきたやり方より
そっちの方が「モノ」や「人」や「こと」が動きそうな「方法」を見聞きして
きましたが、いちばん大事なのはそこから「学ばないこと」だったりもします。
学ばないに行き着くのは学んだからだったりもするのですが。
07:08 PM

06:02 PM
October 18, 2009
天童PLY
迅速であります。
「この10年」展 〜 プロダクトデザイナー 秋田道夫の場合 〜
会期:2009年10月30日(金)〜11月8日(日)※会期中無休
会場:天童木工PLY併設展示室
08:34 PM
この10年

数日前に、いつもお世話になっている天童PLYから『デザインタイドの期間中
にPLYの展示室であきたさんなにかしてみませんか?』と連絡がありました。
「今日が16日で(展示会の)予定が30日か。」そう思いつつなにか「その時
間」でできることをやってみようか。そう思って考えたプランが「この2000
年最初の10年をプロダクトデザインで振り返る」という企画。
この写真の中でも書いていますが、プロダクトデザインを総括することは到底
この時間では無理なので、いつものように「自分」にスポットライトをあてる
ことにしました。 幸いにも自分の手元には結構な数の自分がかかわった仕事
の製品があるし、写真もあるかなあと。
というわけで突然。自分にとってはじめての「作品展」が開ける事になったわ
けです。
さっそく来月の写真展でもおせわになるライターの加藤さんに連絡してまた
「立ち話」をオープン記念でさせてもらおうという段取りをとりました。
機会は大事。
今考えているのは年代順に作品の写真とスケッチそして現物をならべて、みな
さんに見ていただこうかと思っています。
10月30日から11月8日ぐらいの会期になると思いますが、詳しくはまた
ここで逐次紹介させていただきます。
11:43 AM
October 17, 2009
気さく
ぜひとも紹介したいなと思った。
最近の文章「プロダクトデザインの学生は深澤直人を真似してはいけない。」
はプロダクトデザインに関する文章として傑作だと思う。
サイトの主をわたしはよく知っているのですが、ある大手メーカーでインハウ
スデザイナーをされています。
そんな知っている知らないということはあまり関係ないのですが、自らもプロ
ダクトデザイナーである視点から今のプロダクトデザインの置かれている状況
を知る、いいサイトだと思っています。逆に言えばここに紹介していただいて
いることをうれしく思うのです。
わたしがいいなあと思ったのが、深澤さんも坪井君もそしておまけにわたしも
「気さくないいひと」として描かれていることです。
もちろんそれはお世辞でもお上手でもなく「ほんとに」そうであることを正直
に感じたまま書かれている訳です。
わたしは「そうであってほしい」と思ってずっとデザインをしてきました。
別にいいデザインをしたからといってなにほどのこともない。
謙虚に笑顔ではにかみもはじらいもあって、それでいてウイットも持ちあわせ
ているそういう人が活躍してほしいと。
08:20 PM
October 16, 2009
ベルニーニ
今朝パソコンを開いて、なにがどうしてたどり着いたかちょっと「せつない」
ブログを見る事になった。
いくつぐらいの人なのか、20代から30ぐらいの女性かなと推測するのですが
学生時代の同級生がそれぞれの「夢」だった職業についているのに、自分は
今の仕事を目指した訳でもなく生活のことを考えて選ぶともなく選んだ仕事で
お金には不自由はしないし日常にさしたる支障があるわけではないけれど
どうもその「夢」を実現した人たちがまぶしすぎて臆してしまう。
そんな感じの事が綴られていました。
その「夢」を実現していた人の職業のひとつが「プロダクトデザイナー」
(職種ならプロダクトデザインですか)と書かれていたからきっと「見る」こ
とになったのだと思います。
シビアにいえばその職種についただけでは夢を実現したとは言えませんが、
なにせその仕事に就けるというかスタートラインにつけるだけでも相当に難関
である職種であることも確かなので、そうなのかもしれません。
わたしは常々みんな(一概に言ってすみませんが)あまりにも一流というか
活躍している人と「同列」に物事やデザインについて目線がある事におどろい
たりいささか恐くなったりします。
もちろんユーザーであればどれほどきびしくその製品について批評も批判も
することについてなにも異論はないのですが、ひとたび「作る側」の立場
からそれを見る時には、「そこに至る困難」に気持ちが及んでほしいと思い
ます。
とつぜんプロ野球の話を例に出しますが、プロの選手のつらさはふつうで
あれば建物の中でくりひろげられる「恥ずかしい行い」や「ドジな振る舞い」
が多ければその球場で5万人、テレビ中継があれば100万人という人たちに
「パソコンを落として大事なデータを打ち合わせの前に無くしてしまった。」
という場面を見られてしまう事です。
日頃応援をしてくれている人までが「非難」するというつらさを思うと到底
自分には無理かと思います。
あの球場の圧倒される「人のパワー」を多少ともしっている自分にはそこで
「いつもの振る舞いが出来る」ものすごさを思う訳です。
仕事につける難しさを書けば、わたしは一浪して当時競争倍率が20倍近かっ
たという愛知の芸大に入りました。私立の美大二校に落ちたというおまけ
つきです。
入学式の後、担当主任教授から『この中で何十年後かデザイナーとして仕事を
しているのはせいぜい一人だろう。』そう言われたのを覚えています。
実際4年後そういう高い倍率を抜けてきた同級生も当時の不況で、いわゆる一
部上場の会社へデザイナーとして就職できた人は36名中9人ぐらいではなかっ
たでしょうか。いってみればそこでも4倍の倍率が存在した訳です。
入社後一年目でわたしはあるコンペで優勝しましたが、そのときも数百倍の
応募があった中から選ばれました。
その入選のおかげで人気の企業に転職ができたかと思うのですが、たぶんその
時も実際には何十倍かの申し込みの中から選ばれていたんだと思います。
インハウスのデザイナーにとってフリーのデザイナーはさらなる「夢」です。
(もちろんそうでないひとも大勢いらっしゃるかと思いますが、わたしは
ずっとそれが夢だと思っていました。)
もちろんやめたからといってもそうおいそれとは仕事はありません。
経歴的には自分なりの最善・最高に近いものを経たと思ってはいますが、それ
でも仕事が降ってくる訳ではありません。
わたしは今当時の似た空気を感じます。ただ違うのは「プロダクトデザイン
は必要かも。」そういう状況であるかないかです。その仕事や領域がどんどん
ひろがっています。
ただ逆にいえばそれだけ多くの人がプロダクトデザインに関わるわけで
やっぱり厳しい事には変わりがありません。
そういう道を通ったひとを別段「尊敬」する必要はありませんが(自分も
生意気青年だったので偉そうにはいえません)、「恐がって」もいいかな
と思うわけです。
なぜベルニーニか、今朝テレビでベルニーニの生涯を紹介していたのですが
20代でものすごい彫刻を生み出していた彼が30代になっててがけた建築に
欠陥が見つかって仕事を無くし、そこから這い上がってすばらしい仕事を
なした経緯を知ったので、なんだか触発されたからです。
10:52 AM
October 15, 2009
信号機の内側

信号機の内側には有馬智之くんのデザインしてくれた{mA}のロゴが入っています。
03:51 PM
答えはひとつではない
先日、桑沢祭の後でスタッフのひとたちと一献したわけです。
坪井君も一緒だったのですが、彼の話は真剣で的をついている。それは彼の
生み出すプロダクトと脈絡があってますます言葉が輝いてくる。
その中で『多様性というかいろんないいものがあることが大切。』と話してい
てわたしもうれしくなった。
その彼の最新のプロダクトが下のIHクッキングプレートです。
かわいくっておしゃれで「つぼ加湿器」同様、大ヒットしそうな予感がしま
す。
そのプロダクトがわたしのIHとおなじドウシシャというところが、ポイント
です。 つまり同じメーカーから全くといっていいほど「テースト」の異なる
同じ機能をもった製品が発売されているということです。
わたしは「23時間をデザインすること」をテーマに使っていない時に便利な
ようにハンドルをつけ脚をつけました。
他方坪井君は「IHのユニットが円形なんだから四角い必要はないだろう」と
いうことでユニットをそのまま包み込んだ「最小限」のカタチにしました。
おもしろいと思いませんか。 日頃ミニマルと言っているわたしが「冗長」
し、丸ですむグラスを「桜型」に「冗長」した坪井君が「ミニマル」な
カタチを生み出した事が。
わたしが念頭にあったのは「常識と思われているカタチへの素朴な疑問」への
自分なりの答えです。
坪井君はわたしのIH の存在はすでに知っていた訳で、それらの回答をふまえ
た上で「なかったもの」として選んだのが円形でした。
それぞれのデザイナーが「なにを大事にし、なにを省略するか」そこに
デザインの醍醐味とセンスがあるのです。
そしてこのふたつによって「IHのデザインのあたらしいカタチへのあしがかり」
が生まれた事です。 他のデザイナーのヒントを生み出す事もプロダクト
に関わる事ができたラッキーなデザイナーがすべき役割だと思っています。
わたしがさらにIHをデザインしたらどういう答えを出すのか?
多分円でもなければ先のIHのカタチでもないと思います。
03:16 PM
だれのためのデザイン
今日は10月15日 木曜日か。
けさ見た一通のメールでわたしは目が覚めた。もともと開いているのか閉じて
いるのか微妙な細さの目ですが、目の奥がさめた。
デザインはだれのためにあるのか?
その答えはわたしにはむかしも今もわからない。
わかっているのは「自分のため」ということ。自分が好きになれるカタチであ
ること。自分が「かっこいい」と思うものを生み出す事。
ひたすら「自分のため」に他ならない。
でもどう考えても「説得力」がないので、「自分のため」ということについて
「説得力」のあることばを探しまわっていた。
それは哲学書であり文学であり、音楽だったかもしれない。
わたしはある意味幸いなのは自分探しをしたことがない。いつも頭の中では他
人のことばかり考えていた。
そんな余裕がどこから生まれるのかわからないけれど、なぜが自分については
心配をしない人なのです。
そういう自分がデザインでたどり着いたのか「自分のため」というのがなんと
も不可解なんだけれど、「他人のため」の究極というか「一般解」を求めるに
は自分を見つめるしか「客観性」は生まれないだろうという結論でした。
「だれかのためにする」という意味がわたしにはよくわかっていない。
そんな思いがありつつ「だれかのために役立とうか」そう思った朝でした。
09:49 AM
October 14, 2009
対峙
今日はなんて日だ!
一日に二度もデザインが動いた。
わたしはなんだか予感していたんですね。9月からなにか変わるだろうと。
自分の関わったプロジェクトが発表されるというそんな事じゃないんですよ。
そこには「意味」があるんです。
それは「リーマンショック」が関わっています。世界中がぐるぐるというか
がーとひっぱられて(すごい吸塵力)いっぺんに世の中の空気が変わった。
それが一年前。
たいがいの大量生産品が企画から製品化までに一年はかかるだろうと。
つまり「リーマン以降」に計画されたものは、それ以前に計画されたものと
一線が引かれるだろうと。
それが「9月変貌説」の根拠でした。
ところが、どうも見ているとそういう変化が日本の製品ではあまり感じなかっ
た。
「それでも必要なものか?」そういう問いを背負っている感じがしない。
「これまでとおりが望まれてます。」そういう空気。
trystramsには、そういう問いかけがあってそこに対峙したのです。
このスタルクデザインも「これまでのスタルク」そのものだし、なにが「リー
マン以降」なのか判らないと思う人がいるかもしれないが、わたしはそれが
「スタルクの答え」なんだと思っています。対峙した結果であると。
07:27 PM
イノベーティブ
ひさびさに「時代が動く」瞬間を見た気がします。 その動かすものが
「扇風機」というところもまたおもしろくてさらにいえば「冬」に向かう
さなかに扇風機というのもまたしゃれています。
一昨日の桑沢祭のとき、「楽屋(待合室)」で川崎一男さんと『最近のデザイ
ンには発明の部分がよわいかも。』『発明より発見の時代ですね。』と話して
いました。 またむかしの話してる、まあまあ。
それはデザイナーの責任とも言えない部分があります。成熟の中でわたしたち
はデザインしていますから昔ついでに言えば、会社員時代「世界初」という
テーマがあっちこっちにあってそれをどう製品にするかについて日々「これま
でに見た事の無いカタチ」を探求していました。
わたしは「デザイン家電」がなぜ「デザイン家電」と呼ばれたかという理由の
ひとつに「あたらしい技術」というものがなく、すでにあった技術を使って
かたちの発見をしていて、見る側としては「技術」とか「性能」で紹介したい
のにそれが見当たらないという「事情」も少なからず影響していたと思ってい
ます。
さて記事の話。
ダイソンが強いのは、社長自らがプロダクトデザイナーであり発明家でもある
というそのバックボーンにあります。
生まれた瞬間から「完成」されたプロダクトというすごみがあります。
「吸い込む」サイクロンから「吹き出す」サイクロン(サイクロン技術かどう
かはまだわかりませんが)に。 まさに逆転のイノベーティブ。
アル意味「吸い込まれた」のはわたしですが。
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/20091013_321326.html
04:54 PM
近日経験予定
わたしが書かないように気をつけているのが「昔は良かった」ということば。
そんなこと言われても昔を知らない人にとって「困る」だけで、なにも解決
されない。 煙たがられるのがおちなのであります。
じゃあ わたしが「昔は良かった」と書いていないかと言えば結構「書いちゃ
ってしまっている。」事に気がつく。
それはなぜかといえば未来はとても遠いけれど、過去は結構おともだちという
か親近感があったりするのです。
つまり「むかし」だと思っていない。こわいこわい。
写真の中の30年前はださくてふるくてなさけないけれど、なぜだかその中に
いた自分は「けっこういけたまま」記憶に残っている。
こわいんだけれどみなさんも「近日経験予定」だと思います。そうだった未来は
遠いんだった。
09:27 AM
October 13, 2009
再録
圧倒的にシンプルで、
安く作れて、
安く売れて、
あきがこなくて、
ずっと売れ続けて、
会社にも利益をもたらす。
そういうXXX をデザインしたい。
05:33 PM
川崎さんの事
昨日は桑沢デザイン研究所の文化祭「桑沢祭」で開催されたイベントのひとつ
「桑沢グランプリ」の審査と表彰式がありました。
プロダクトデザイナーの川崎和男さん、坪井浩尚くん、グラフィックデザイ
ナーの平林奈緒美さん、福岡南央子さん、そしてわたしの5名で審査にあたり
ました。
自分が入っていて豪華メンバーと言うのもおこがましいですが、やっぱり豪華
とあらためて昨日思いました。
多くの学生さんが普段の課題で忙しい中作り上げた力作が展示されていて、
どれを選べばいいのかうれしい悩み。 ふつうであれば「立体」がその存在感
から目立ちやすいと思うのですが、平面・立体・映像とバランスよくグランプ
リ候補に自然と残ったのもよかった。
わたしにとってなにより嬉しかったのは、川崎和男さんと直接お話をさせてい
ただいた事でした。
川崎さんの名前をはじめて知ってから25年ぐらいの月日が経つのでしょう
か。つねに一線で活躍を続けられている努力と自らをいつも「やさしくない」
ところに置かれながら戦っている姿に敬意します。
わたしは個性というのが個性的という事でなくて、一貫してものに対する完成
した「世界」を生み出せる「宇宙船」のようなものだと思いました。宇宙船の
カタチは様々でも「ちゃんと生活」できるという点において「共通」している
んだと感じました。
03:24 PM
エキサイトイズム
今日からexcite.ismでtrystramsの記事が掲載されています。
11:46 AM

10:18 AM
October 12, 2009

02:19 PM

02:19 PM

01:59 PM
October 11, 2009

06:52 PM
primarioふたたび

丸の内にある丸善に行ってきましたが、ちょっと驚いた。以前からPrimario
の展示販売をしていただいていますが、そのあるべきところつまり大きな机の
上に並んでいないのでどうなったかと思ったら、その近くにあるガラスケース
にしっかりと全品が展示されていました。それも黒いビロードがひかれていて
おごそかな雰囲気。
デザイナー本人もちょっと近付き難いオーラが出ていました。近付き難いん
じゃ本来まずいのですが、かなりよそいきです。しかも書類トレイには品切れ
中との札までついていました。
丸善という書籍と文具とくに万年筆の数では伊東屋と並んで日本でも有数の
品揃えの場所にPrimarioはよくマッチしています。
考えてみれば「100年に一度」という最悪ともいうべき次期に船出したこの
プロジェクトはまったく「空気のよめていない奴」ともいうべきですが、逆に
いえばそういう時期にあってどこまで存在を示せるかはポテンシャルの証だと
思っています。 人と同じ事をしてもね。
今の予定では12月の初旬にはPrimarioの新製品が登場すると思いますし、
同時にtrystramsの製品もラインナップが増える予定です。
わたしの中では二つのプロジェクトが有機的に融合しておおきな文具の世界
を示せるんではないかと思っています。
11:11 AM
October 10, 2009
オロビアンコ

trystramsのブランドを、広くそして「センシティブな人」に知らしめるのは
このオロビアンコだろうと、わたしは思っています。
はじめてtrystramsの中にイタリアのファッションブラン「OROBIANCO
(オロビアンコ)」が加わっていると知った時、おどろきつつ嬉しくなった。
そしてスタッフの着眼点と企画力にあらためて感心した訳です。
私自身、以前からオロビアンコのペンケースを愛用していました。
写真のものですが、これは表参道ヒルズが出来て間もなく、その中にあるセレ
クトショップで購入したもので、すでに3年半程が経過しています。
自慢はジッパー。「riri」というメーカーのもので今はオロビアンコのロゴが
入ったバージョンに変わっています。
創業が1996年ということでまだまだ若いブランドですが、ここ日本で確実に
認知度を高めています。
購入した当時、「ペンケース」というのはなかなかこれというものを見つける
のが困難でした。いいものは値段が高く、そうでないものは出来があまりよく
ない。
いわゆる「商品の真空地帯」が生まれていました。それはペンケースに限らず
携帯電話も家電も同じような「地帯」があって、気がつきつつもそれをカタチ
に巧く出来ないものです。
逆に言えば「発見」しカタチにした第一人者は、高く評価をされるものでも
あります。
11:14 AM
October 09, 2009
センス
昨日ご紹介したショップングサイトCulaus「暮らす」の店長さんからメールを
いただきました。
店長自らが撮影からコピーまで手がけられているそうです。
ほんとにすばらしいセンスをもったひとがデザイナーと名乗られていなくても
いっるものだと改めて思います。
そういった意味ではわたしはいつも「油断」をしないようにしています。
どこにすばらしい人がいるかわからない。 だから人のつながりは面白い。
08:08 PM
October 08, 2009

06:11 PM
80mm

これはセラミックでできています。
それゆえに一見まっすぐのカタチであると思いながら実物を見るとそ微妙な
いびつさをそなえています。
プラスティックだったらよかったのにね。それはデザイナーも作る人も思いま
す。その微妙さが良いとは思ってません。
ただセラミックでこうやってただの円筒で二重のものが案外なかったそこが
みそです。
10:13 AM
October 07, 2009
写真力
わたしたちは写真の力をしらない。文章のちからをしらない。メディアの真の
チカラを知らない。
「わたしたち」と一緒にしてほしくない。わたしは知っているつもりだと思う
人も、大勢いるかもしれませんがやっぱり知らないんだと思いますよ。
世に出たものはすでに「食べ尽くした」と思って、あらたなおいしさを探求し
ない、そういう意味でチカラというのは「盛りを過ぎたとき」にはじめて発揮
されるものであってそこまで「わかって」はじめて「知っている」といえるも
のかと思います。
わたしはこのサイトを見てちょっと驚愕してものすごく嬉しくなりました。
たぶんというか確実に、ここに掲載されている写真は自主的にショップの人が
スタイリストもしながら撮影されたものだと思うし、写真用じゃなくてこれま
でに「実際にこの製品を使った事がある。」というリアリティーにあふれてい
てなおかつとても美しい。
実はわたし自身が使っているオーブントースターとケトルをこういう感じで
実際に使った状況で撮って掲載しようかと思っていたのでタイミングにびっく
りしました。
文章のチカラと言えば、「デザイン家電」というくくりの言葉ができたおかげ
でどれだけメディアがショップが「助かった」かわからない。
デザイナーが『そういう意味でデザインというフレーズをつかわれちゃ困る』
と言おうが言うまいが結局のところ恩恵を受けていたと思います。
わたしはこの「デザイン家電」が収束したようなタイミングであらたに言いた
い『機能的なんです。合理的なんです。使いやすいんです。そして値段がほど
いいんです。』『そういうものを流行だ流行でない、という観点だけで判断し
てデザインが製品が語れるのですか?』と。
03:53 PM
ステップバイステップ
旭製作所のホームページに先日幕張で開催された展示会の模様が掲載されていま
す。
今月も大阪で展示会が予定されていますが、このブースデザインを基本にして
前回わかったことを反映して手直ししました。
10:59 AM
武文両道
今日からpdwebに連載17回目のブックレビューが掲載されました。
月に一回書く事はけっこう大変ではありますが、こうやってカタチになると充
実した気持ちがわき上がります。こうやって連載の最初から何度も読み直せる
のもインターネットならではかと思います。
それだけに「普遍性」というかいつの時代にもいつの「時期」に読んでもおか
しく感じる事の無い書き方というのも大事に思えます。
今回取り上げたのは元大リーガーの長谷川さんです。
以前から長谷川さんの事がずっと気になっていました。『ほんとにこの人は賢
いなあ。』そういう驚きがちょっとテレビ番組で話していても感じる。
タイトルにしてもいいかと思っていたのは文中にも小見出しで使った「武文両
道」ということば。
もちろん「文武両道」という言葉が「正規」であることは判っていますが、し
らべると中学生の時から全国大会で優勝の経験もあり、着実に日本でトップレ
ベルのアスリートだった経歴と学校の成績も優秀だったという長谷川さんが
優先したのは競技でした。 高校も「進学校」というよりは「甲子園進出校」
だったことを考えると武が勝っているかと思いこういうフレーズを思いついた
次第です。
野球の話からどうデザインに共通する「思考」を探り出すかは、いつものよう
に読む人にゆだねますが、文と武のバランスをデザイナーの適性として考えた
とき、数学や英語や国語の勉強と絵のうまささらにはアイディアを生む発想力
との「案分」はどんなものなのか、どうあるといいのか、ちょっとわたしは
思いをめぐらしました。
今回のブックレビューでは前文と題した序文を後で付け加えましたが、その
前文けっこう気に入っております。
10:16 AM
October 06, 2009
なにがなんなのか
なにがなんだかわからない。
今の時代がなんなのか、どういうことを目指して今があるのか。
デザインがなんだかわからない。デザインの前後左右がわからない。
いっぱいデザインの特集が出たにもかかわらず、ちょっと低めから高いものに
言及はしても高いところから広く低いものまでをみたものが登場しなかった。
そういう感じがしているのであります。
わからなくてもなんだか動いてはいますが、「これまできた道」も検索できる
ナビゲーターがあってもいいように思うのです。
05:48 PM
何も起きない事の大切さ

今日、HUBSTYLEを使い続けられている方からメールをいただきました。
そこにはこう書かれていました。
『毎日愛用し1年3ヶ月になりますが、 毎日使うもので、何も起きないこと
の素晴らしさを実感しています。 』うれしいですね。
私自身試作からはじまって2年近く使っていますが、わたしのHUBSTYLEも
なにも不都合がありません。 今もぴゅーっとフォルダーがのびて自動改札を
なにげなく通り抜けております。
そしてずっときれい。特にHUBの部分はまったく指が触れる事が無いので、
純白にもかかわらずあいかわらず真っ白です。
わたしはソニーにいたときそのほとんどの期間を「業務用製品」のデザインに
関わっていました。
業務用製品の寿命は永くモデルチェンジの頻度も高くはありません。10年と
いうロングライフな製品も少なくありません。
そこで培った「哲学」は保守(メンテナンス)に対する姿勢です。
修理や交換など消耗品の交換やチェックをするときにいかにスムースな構造に
するか、そういうところまでデザイナーが気を使います。
長く美しくあるためには使う人に愛されなくては行けない。愛される為には
「いいやつ」でなくてはいけません。
その気持ちはセキュリティーゲートのデザインでも信号機のデザインでもそし
てロビーで使われるソファー「INCLINE」でも、まず考えなくてはいけないの
は置かれた後の「かわいいやつ」さ加減です。
もちろん手がかかるものほどかわいいという人もいるでしょうが、それもひと
つふたつの事でしょう。何十個何百個の製品が「やんちゃ」だったら大変で
す。
そういう感覚がこのHUBSTYLEに生かされています。ほんと「いいやつ」で
「かわいいやつ」ですよ。
何も起きないおとなしいやつですが、以外とこれが持って行く事を「忘れな
い」。ちゃんと存在感があるところがしぶいのです。
11:50 AM
October 05, 2009
粉雪デザイン
わたしはこの頃、仕事をしながら笑いそうになる。 誤解されるなあ。と思い
書くのをためらっていましたが、やっぱりそうなので。
たぶんその笑いの中には「あきらめ」というものがあります。 できないこと
だらけ、向いてない事だらけ。 その一方でよろこんでもらえる事があるとい
う事に対する感謝。『やるしかないね。はは。』そういう感じ。
去年はいっぱい講演もしてインタビューも受けて、そういうありがたい状態の
中で『これからどうすればいいのかな?』と聞いたり、『これからは粉雪デザ
インが流行る。それは造型力に依存しないユニットの集合のようなもので、わ
たしはそういうの出来ないなあ。』と不安を口にしてました。
ファンにふあん。だじゃれです。 話せば話すだけ確信を持てないというか確
信のもてなさに確信を持ったというべきか。
今年は「デザインをする年」ときめて、エキサイトイズムのインタビューを
区切りにして講演もインタビューもいったんお休みにしました。
そういう中で信号機の写真展をしようと決めて、写真を各所に撮りに行くよう
になったのが「笑顔」のはじまりだった。
信号機がLED式になったのは数年前ですが、その時には各社の信号が入り交
じっていたという印象ですが、最近設置されたものの中で自分が関わった信号
が増えている。そう感じたのです。
一通りのものが出尽くしていろいろ試行した結果そうなった。そう思ったので
す。実情はわからない。会社の企業努力によるものだろうし、別段自分がした
ことのなにほどがとも思いもすれやっぱりうれしい。
それだけじゃなくてセキュリティーゲートも見かける。ショップにはいろいろ
並んでいる。残っている。 そういう手応えを感じるのです。
手前味噌。みそ。 ではありますが「そう思う事」はそうとうに重要です。
なんだ降り積もってるじゃないの。どんどん 暑かろうが寒かろうが365日
しっかり降り積もってるじゃないか。 わたしの粉雪は白くないけれど
しっかり街に降り積もっている。
05:44 PM
October 04, 2009
ジルサンダーとブルックリン
今日は、先月の18日にオープンした新宿丸井のマルイアネックスに行ってきました。
目的は地下にできたブルックリンパーラー。なぜブルックリンを名前にし室内
のイメージコンセプトにするのかといえば、経営母体がブルーノートジャパン
ゆえ。
いいですよ。室内の落ち着いた装飾、広い空間。そしてコーヒーもおおぶりな
器にライトな味。ハンバーガーショップのライトで大量に飲めるそういう感じ
が好きなのでぴったしでした。そしてショップに並んだ本を席でよんでもいい
というのも好ましい。
さてマルイアネックスにはユニクロがあり、店舗の規模はこのごろ出来るユニ
クロではちいさい部類ですが、その分セレクトの度合いが高い。
先日銀座店のオープンにあわせて発表発売されたドイツのデザイナージル・サ
ンダーとの協力による「+J」が並んでいました。
想像をこえるクオリティーとデザイン性。服選びの選択肢が増えるなあ。と
単純にうれしくなる。 同じ店舗には高級中古ショップのRAGTAGがある
ところが新しい。
この10年ぐらいで、『あたらしいと感じた事ベスト5?』と聞かれたらわたし
は『ユニクロ・BOOK-OFF・IKEA・RAGTAG・HANJIRO(原宿にある古着
屋)』そう答えそうです。
つまりみんなキーワードは「安い」という事。 ただ安いだけじゃなくて元は
高いものだったり企業努力によって安く売られているというのがポイントで
す。言ってみれば「目利き」を代替わりしてくれている感覚がそこにあります。
わたしがインタビューで『値段もデザインです。』と言った背景には、そんな
自分の長年の感覚があります。
07:48 PM
キット必要なもの
コクヨから今年発売された「遺言書キット」が売れているそうです。
そういえばテレビで文房具の紹介をしていた時に「新橋の文具店」のおじさん
が注目の商品としてお薦めしていました。
ここでは遺言書については書きませんが、だれにでも「きっと」必要でありな
がらタブー視されてぽっこり欠けてきた部分をしっかり見据えた企画がすばら
しいなあと思うのです。
そのヒットした商品をすでに数ヶ月前に市場に並ぶ前に品川で開かれた内覧会
ですでに見せていただいていましたが、『なるほどなあ。』と感心しました。
HUBSTYLEを手がけさせていたおかげで、わたしは昨年もこの内覧会を見せ
てもらっていますが、去年はこれも大ヒットした「東大ノート」をいち早く目
にする事ができました。
多分「カド消し」もこうやって展示会に並んで評判になっていたんでしょうね。
カド消しといえば、今回携帯電話「PLY」をてがけた神原秀夫さんは、シャープ
な感覚をしている。
11:28 AM
October 02, 2009
だれでもわかるアバンギャルド
先日のインタビューの件、そして昨日のtrystramsの件、さらにいくつかある
のですが、それはさておいてなんだかとてもほっとした気分でいます。
昨日も展示会で対談をしていただく加藤さんにはなしをしました。
『実は自分が、今のデザインというかデザインとそのとりまく世界にあまり興
味が無い。』と。
先日大阪で開催されたLIVING&DESIGN展にガエターノ・ペーシェやマリオ・
ベリーニの新作家具が出ていたことを知って、あらためて自分がベリーニに関
して若い頃に感じたカルチャーショックと、さらに数十年を経ても減る事の無
い魅力、先進性そしてオリジナリティーの高さ いってみればそれが出る前と
出た後でデザインの流れががらっと変わるだけの力をもっている。 そういう
ものをデザインをプロとしてはじまる前後に知ってしまったわたしは、それに
追いつくことに「本気」だったことにあらためて気がついたのです。
わたしが目指すのは、「だれでもわかるアバンギャルド」です。
そんなものはアバンギャルドでもなんでもない、だれもがわかないからアバン
ギャルドだろう。 ましてや日頃言っている「やさしいデザイン」でも「使っ
て三ヶ月後のデザイン」でもなんでもない。
しかし「わからないのにわかる」そういうものがあるものです。
わかるようになるまで使ってみたいそういう製品を生み出す事です。
わたしが考える「デザイン力」とは、素を見抜くちからです。 その製品が
なにをすべきために世に生まれたのか、その「生まれた理由」を素直にまっす
ぐ捕まえるちからです。
つまりわたしは謙虚にならざるを得ない。とほうもない目標に「気がついて
しまっている」から。
わたしはtrystramsでその「機能の素」をもとめてデザインをしています。
結果はそう見えないかもしれない。しかしすでに定番化したものを解体し
再構成しいくつかの「ねじ」を省略しました。 それでも動く事を証明する
気持ちがそこにはあります。
10:57 AM
October 01, 2009
trystrams
trystramsのサイトがオープンしました。
柴田文江さん、松井龍哉さんそしてわたしの三人のデザイナーが関わっていま
す。そして特筆すべきは、イタリアのオロビアンコ社の製品を扱っている事。
三人がそれぞれ担当テーマがありわたしのテーマは「Authentic」自分で書く
のはいささか恥ずかしいのですが、「本物」「確実」という意味があります。
荷が重いが、背負わなければいけない重さかと思っています。
わたしはコンセプトについてこう書きました。
『使い勝手の「道理」にもとづいた無駄と無理の無い合理的なカタチと材料を
選ばなくてはいけません。
「てざわり」「重さ」「音」という五感でも満足のいく道具を生み出すことも
重要なデザインだと考えています。人生をきめる大事な局面場面にあってもふ
さわしいそういう道具作りの集積がトライストラムスの使命でもあります。』
コメントも重い。
五感を駆使してというか五感で納得のいくもの作りをしていかなくてはいけな
い。という思いがあります。
04:31 PM
シンプルに隠された技

これはエンゾ・マリがデザインし1970年にダネーゼから発売された灰皿で
す。公共の場所で使われる事を意識した大型のものです。
1970年といってもわたしの手元に来たのはつい一年もたたない。
さてこの灰皿にはひとつのカタチにたいする技と言うか工夫があることについ
最近気がつきました。
それはなにかといえば手前の斜めにカットされたプラスティックの断面の
「幅」が均一である事を「発見」しました。
図学という程ではないですが、同じ肉厚のものを斜めにカットすると、その断
面は手前にくるにしたがって厚くなります。
それがこの灰皿にはないのです。手前に来ても同じ厚みに見えるというか
そうなっています。
つまり面が「ねじれている」わけです。
ちょうどダネーゼに関する本が手元にあるのでそこに掲載された図面を見ても
そのねじれには触れられていない。断面には一番手前の面が書かれているだけ
で、「徐変(徐々に自然なかたちで面を変化させる事)」については書かれて
いません。
たぶんエンゾマリは模型を作ってみてその断面の厚みが変化するのを美しく
ないと思って最後に指示をしたのかと思います。
出来上がったカタチがシンプルであってもすべて「なんでもない」わけでは
ないのです。
03:39 PM
テクノロジー

昨日は、急遽ビックサイトの「国際福祉機器展」に行ってきました。
知り合いのSさんが、大学の先輩であるKさんと共同で開発デザインをした新
しいプロジェクトのお披露目のデモンストレーションを会場でしているとお知
らせがあったので見学にいきました。
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn090918-1/jn090918-1.html
http://www.hcr.or.jp/index.html
ひいき目でなくこの会場で一番人の集まっていたデモであったように思います。
ポイントは「ロボット」でありながら「ロボット」が見えないということ。
わたしなりに「ロボット」という概念を考えると「人や動物の所作を再現し
そのことによって作業の軽減をはじめ人の役に立つ働きをすること」かと思い
ます。
今の段階では『そんなこと(動作)が再現できるのか!』という感嘆で終わる
事も少なくないと思いますが、行く行くは「カタチが消えるデザイン」(無く
なるという意味ではないですよ。)のひとつではないかと思っていますが、ま
さにこの介護用のベッドから車いすに徐々に変化するカタチはロボットの将来
を見せていると思い興味深い。
ここで消えているのは「介護者」です。ベッドから車いすに自力で移動できな
い人をサポートするのは患者さんが男性で介護するのが女性の場合その負担は
相当に高く腰を痛める人が少なくない事を説明されていました。
福祉に関する開発やデザインには目を見張るものがあります。思うにそれをす
ることが「善」であり自分のもっているちからや能力がひとの役に立つという
事に対するモチベーションの力はおおきい。
そして大事なのはその行為をした事自体が「消えて」、もとからそうであった
かのように自然なものとして日常にとけこむことかと思います。
真摯な気持ちになった午後でした。
10:47 AM



















