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August 09, 2009


20年後のデザイン

1wa1.jpg

わたしがこの製品の「当事者」でなければ、この記事をみた印象を『今更どう
して?』。そういうのが一番適切かもしれない。

しかしふしぎな事に、この数日でふたつの記事でこの「一本用ワインセラー」
が取り上げられている事に気がつきました。

どちらの記事にも、この製品がいつ発売されたものかは記されていないので
デザインというものにそう日頃から触れていない人にはそんな6年も経ったロ
ングセラーな製品とは思わないかもしれません。シャレじゃないですよ。

それぐらいこの一本用ワインセラーは一般的には知られていないと自身は思っ
ています。ワインの世界に興味が出た時に気がつくそういう製品だと思うしそ
の知られ方の微妙さが長続きの秘密かもしれません。

考えてみれば、突然クライアンとから『6年後にも通用するデザインにしてく
ださい。』そうオーダーされたら困りますはね。

先日12本用のワインセラーについて記したばかりなのでそのへんのいきさつ
はここでは触れませんが、「一本用」というワインセラーは後にも先にも
このWA-1だけなので、どれだけ企画が「立っていた」がわかります。

6年と書きましたが、実はこの企画は「20年後をデザインする」事だったので
す。子供が生まれた時に記念で購入した「貴重な一本」を20年間「寝かし
た」後に子供が成人した時にともにお祝いする為の「タイムマシン」のような
カプセルなのです。

わたしは過去の様々な「モニュメント」をあらためて意識しながらこの製品を
デザインしました。そのへんは「デザインメソード2」で書いていますので
よかったら見てください。

今更といえば5年前にいろんな雑誌に取り上げられた際にはほとんどデザイ
ナーの名前はそこに無かったのですが、今はわたしについての記載があるよう
になりました。このデザインにとって6年は「通過点」にしかすぎませんが
わたしにとっては大きな変化の6年でした。

11:53 AM