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July 18, 2009


古書店

最近下北沢に行くと寄る古書店があります。

わたしはそこで古本屋さんで今まで感じた事の無い「ある感情」が生まれまし
た。 つまり「恐いんです。」

古書店にもいろんな「性格」があって、近所にあるお店はファッションや建築
をはじめデザインに関する本や雑誌が多くおかれていてそれなりに高い値段が
つけられていますが、それは「その本の価値」がわかって扱っていることの
証にも思える訳ですが「そのお店」で感じたのは、「最初にその本や雑誌を買
った人が手放したものである」そういう感覚でした。

1960年代から80年代のデザインやグラフックの本、そして流行作家やテレビ
でよく見かけた人物など積み重なった中から今から見ると、あの時みんなが耳
を傾けた「意見」はなんだったのだろう。そういう過去の流行の意味合いを問
いかけられているような気がします。

わたしがもし作家だったら、近所をはじめいろんな古書店をまわって「自分の
書いた本」がそこに並んでいたら、かたっぱしから買ってその場から「出され
てしまった」ことを見えなくするかもしれないそんな想像をしてしまいました。 
こわいでしょ。こわいんです。

わたしはプロダクトデザイナーですから、自分かデザインしたものは多くの人
に使ってほしいし、理由が無ければそのまま「買った人」の手元でずっと使っ
てほしい。 さらにいえば長年使って故障しちゃって本来の役割を終えても
『まあ 使えないけど飾っておこうかなあ。』そういう動かなくても「コレク
ターズアイテム」になるような製品を作って行きたいですね。 

え?『愛用すれども愛着せず』というわたしのはなしと矛盾する?

うふふ。矛盾しているかもしないけれど大事にされたい気持ちは大有りです。


07:05 PM