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July 18, 2009


オーラ

携帯のデザインは難しいなあ。とその携帯を見ながら思ったのです。

これまで「後期デザイン携帯代表」みたいなモデルを使ってきましたが、いつ
まで経ってもなじみませんでした。使い慣れるというより「使い慣れろ」そう
いうメッセージが込められているかのようでした。

けっきょく「デザインで取り上げられるモノ」というのは、大事な使い勝手を
切り捨てて「したい(表現したい)何か」をそこに入れたものであるという事
をあらためて知った思いでした。

さりとて契約の事もあって20ヶ月それを使っていました。

今度は「誠実なデザイン」の携帯にしようと思いとてもおとなしい外観のモデ
ルに変えたのです。

そして何が起きるかというと今度は「モノを持った喜び」というのが、まった
く感じられない。新しいモノとの出会いのわくわく感が決定的に欠けている。

わたしはとても悲しくなりました。こういう誠実なものにこそ「デザインの醍
醐味」があってしかるべきだと思うのですね。それがすごく高等な「なんでも
ないもの」であるはずです。

同じデザインが5年前に出ていればその「なんでもなさ」はひとつの大きな
メッセージ足り得たと思うのです。そこにあるのは「なんでもないことをなん
でも出来る中でつくる勇気と大胆さ」のオーラがあったでしょう。

しかし「なんでもありになった状況」での「なんでもなさ」は、残念ながら
メッセージではないのです。 

モノのオーラとはなになのか。難しい問題です。


03:33 PM