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April 05, 2009


機能(しごと)をカタチに

W8400 IM.jpg

来月には第10回JIDAデザインミュージアムの展示会が開催されますが、
キャノンの大型プリンター「W8400」が選定されました。

デザインミュージアムが嬉しいところは過去にさかのぼって選定の可能性が
あることですが、このW8400も発売されて4年が経過しています。現在では
性能の向上とさらなる大型化によってモデルが変わっていますが「原型」と
してW8400が選定されました。

最初にこのデザイン依頼があった時、ちょうど初台にあるオペラシティーで
フランス人建築家の作品展が開催されていました。

会場には巨大な「印刷物」が展示されていましたが、それがキャノンのBJ
プリンターを使ってプリントアウトされたモノだったのです。

わたしはその横に長い印刷物を見てそれが展示前と展示後に「巻かれた時」を
イメージしていました。たぶんペルシャ絨毯の束みたいになっていたでしょ
う。

そういう巻かれた円筒が重なった様子をそのままプリンターのカタチにならな
いかと思いました。

もうひとつは「印刷」というとわたしは昔のニュースやドラマで登場する
新聞がどんどん印刷機を通って出来上がってくる場面をイメージするのです。

ステンレスの円筒が積み重なってそのロールの間を紙が通って行く間に「新
聞」や「広告」に変化して行く様子をカタチにしてみること。

この円筒の重なりを左右でガラスのプレートが支えるデザインを考えるのに
そんなに時間は必要ありませんでした。 スケッチにあるような三本のロール
バーが二本になりましたが最初のイメージを製品になってからも保っていま
す。

ちなみに新宿にある世界堂本店のプリントサービスコーナーにW8400が設置
されていて活躍していますが、ああらためてその大きさとカタチのインパクト
にわたし自身が驚きます。

そのむかし「セマンティック」というデザイン運動がアメリカを中心として
広がりましたが(セマンティックの定義は難しいのですが、その機械の機能
をそのまま形状に置き換える事。という感じでしょうか)時々「セマッティッ
クしたくなる。」んですね。

11:21 AM