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February 18, 2009


限定的万人

わたしは「万人向け」なんていうデザインは存在しないと思っています。

万人向けのデザインが存在しないんじゃなくてそこでいう「万人」という人間
がそもそも存在しないんじゃないかと思うのです。

いや失礼ですよね。その言葉がすでに。

物事近寄れば近寄るほどそこには複雑な要素やモノや人や「事情」がみえてく
るわけで、それは夜空の星が「等距離」に存在しているという「見えがかり」
をそのまま鵜呑みにして「世界(宇宙)」を理解いや誤解しているようなもの
です。

ところが世の中難しいのは「等距離である」という理解が圧倒的であれば、そ
の等距離での理解をベースにデザインをするということも求められるわけで
す。

つまり「等距離でない」ということを「やんわりとお伝えする」という哲学や
倫理観をもちながらも「そっすね。確かに強弱や色の違いはあるけれどありゃ
いわゆる「個性」というやつですかね。」と坊ちゃんの小説に出てくる「赤
シャツ」みたいに話すわけです。

もちろんそんなやからは「等距離でない」とわかっている人には許せない存在
でありますが、一面人の内面に精通する「達人」なのかもしれません。

つまり「誤解は理解の一断面である」というスタンスをもってそれに向かうよ
うな気持ちもまた必要なこころがまえだと思うのです。 いや最近とみにそう
思うのです。

01:31 PM