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September 27, 2008


PRIMARIO始まる

1primariohome.jpg
takeda design project の第一弾「PRIMARIOシリーズ」のホームページが
オープンしました。同時にショッピングサイトとして機能をしています。
http://www.takeda-dp.com/

昨年の9月に、プロジェクトがスタートしてちょうど一年でみなさんにお披露
目する運びになりました。

一年前にはまったく白紙からはじめたプランですから、通常の製品開発よりも
ずいぶん早い。

それはなによりモノ作りのプロセスがかなり「ストレート」であることにほか
なりません。

なにせ「モデル制作」がそのまま本作につながっていて、試作品が製品と同じ
「ステンレスのかたまり」だったり「アルミのかたまり」で作られて、試作が
出来る度にその「素材力」のすごさにいつも驚かされていました。

ゆえに試作のつもりで制作したものが『いいですね。』の一言でそのまま製品
化されていくのです。

わたしは先日の富山の講演会でも、桐山さんに『一ヶ月に3点の新作を当面続
けて行きます。』とある意味「とんでもない」事を言った背景にはそういう制
作のプロセスがあるからに他なりません。

驚かれると思いますが、わたしは「書類トレイ」の図面を描いていません。
図面どころか3面図のスケッチすら制作者に提出していません。

3Dの斜め上からみたシェードのスケッチを一枚出して『こんな感じでお願い
します』とコメントしただけです。

切削加工のベテランである武田さんと、今回のプロジェクトを統括している
高地(たかち)さんの長年の営業経験に裏打ちされたビジネス感覚でもって
その「絵」を解読してもらっているのです。

しかもすごいのは、最初の試作でほぼ完成品に近くて細かい寸法修正を一度
行っただけなのです。

わたしはわたしで長年の「寸法感覚」を頼りにえいやっとあたかも書道家のよ
うに「気持のいいプロポーション」を図面やマトリックスに頼る事無くそのも
のを「一度で捉まえよう」とこころがけているのです。

スタートはステンレスの板を使った三点ですが、来月には三点もしくは四点の
「ステンレスインゴット(かたまり)」シリーズが登場する予定です。

インゴットには「延べ棒」という意味があるようですが、まさにそれは貴金属
のように光り輝いていて驚くほどの存在感をたたえています。

「ほんもの」という言葉さえ陳腐に思えるその有り様をぜひ感じてもらいたい
と思います。

03:26 PM