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September 07, 2008


図書館で読んでいるあなたへ

わたしは出版される雑誌や本に掲載される文章やインタビューで心がけてい
るのは、普遍性と資料性です。

だから「今」という不確定な評価のきまっていない事に根ざして話をすすめ
ないしそういうモノについても多くを語らない。

「出版される」と限定しましたが、インターネットでも同様の配慮はこころ
がけるようにしています。

それはどういう事かといえば、本や雑誌が発売されて数年後、学校の図書館
で読んだデザインを目指す若者が『よかった。』と思えるかどうかです。

そう「買わなかった人」「買えなかった人」に。

昔の自分がそうだったから。

学校の図書館にいっては最新刊を読む。それで済んでしまうものは買わない。

学校には世界中のデザイン雑誌があってそのバックナンバーまで目を通して
いました。だから相当に国内外のデザインや建築には詳しかった。

「買うと読まない」と感じたものはもちろん買わない。

そんな人がこうやってデザインをし続けていて文を書く側になったのだから
「そんな人」にむけて話をしたいわけです。「買わないのに詳しい人に」

日頃買わない人が買うのは「資料性」です。つまり「役に立ちそう」な
「気配」。 そして『この話はずっと手もとにおいて好きな時に読み返した
い』そういう「直感」がはたらくものです。

図書館でなにげなく読んでくれて『わー失敗した!』『バックナンバーを
探して買わなくっちゃ。』5年後にそう思ってもらえれば最高です。

08:08 PM