Archive of May 2018

May 27, 2018


「はじめ」を生み出す

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2019年度の愛知県立芸大大学案内が公開されました。

名誉な事に今年もそこにいますが、紹介されているデザイン科出身の11人

OBのなかでいつのまにやら最年長です。

ところで、受験生でもないのに大学案内を見る事というのはほとんど無い

でしょうが、今はこうやってパソコンやスマホで見れてしまう時代です。

少子化という事もありますが、今では国公立でも受験生に呼びかける時代

です。愛知芸大も全国各地で開かれる合同学校説明会に先生が赴いて説明

紹介をされています。

わたしも広報活動に積極的です。こうやって長年ブログで製品や思いを書

きつづけていますから。

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『自分で自分を売り込むの?』

30年ほど前のこと、わたしの記事がデザイン雑誌に掲載されたのですが、

その記事が、自分の売り込みから始まった事を知った大学時代の教授は

驚きました。相当に。たぶんそういうのは「来るものだ。」という思い

というか通念があったのでしょう。

確かに、今ならブログやホームページで「文章を書く」機会があります

が、当時デザインの専門誌に記事が載るのは非常に珍しく同時にそれは

「社会的に公に認められている存在」だという空気がありました。(ま

してや文章を寄稿するなんていうのはレア中のレアです。)

実際に載ってみれば、そんな社会的確証はないのが良く判りますが、そ

れは「載ったからいえる事」です。

物事には「はじめ」があって、そのはじめを「だれか」に委ねる事無く

「自分で」入り口に立つという事をおすすめします。

大学案内(入り口ですね。)の件はその結果だと思います。

秋田道夫 2018/5/27

4:38 PM

May 19, 2018


デザインの参考書

今年も大阪デザイナー専門学校で授業をさせて頂く事になりました。

先日その一回目を勤めましたが、今回出色な事は、昨年新装スタート

した工房「SOLID cub/e(ソリッドキューブ)」の展示コーナーを利用し

て野口先生がこれまでわたしが手がけた製品を展示してくださってい

る事です。

わたし自身が学生だった頃を振り返ると、自らデザインをした製品を

持参する先生はいなかった。さらにいえば目の前でさらっとスケッチ

を描く先生もいませんでした。

でもそういう「先例」にわたしは倣う気持ちはありません。

自分だったらそういう事をしてくれる先生がいたら好感を持つだろう

し敬意も生まれるかもしれません。

まあそういった意味では「画期的」な授業だとは思いますが、学生の

みなさんが、それがあまり無い事だとは気がつかないだろうとも思い

ます。でも5年経ち10年経つとこの日の事が次第に輝きだすだろうと

確信しています。

ちなみに一番学生のみなさんの話題に上ったのが1本用ワインセラー

でした、その製品が誕生したのが2003年で、その場に立ち会った学生

の多くの方が2000年生まれです。 3歳の時に誕生した製品が今もピ

カピカして見えるのはすごい事ですね。

秋田道夫

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7:35 PM

May 12, 2018


えんぴつ

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「マインドフリー」というSNSなどのマーケティング会社の依頼で、

様々な職種のクリエーターが、各自どんな発想をするのかを知る為に、

共通の課題を出しました。 それが「えんぴつ」。

突然の依頼メールが届いて『なんだか面白そう。』というノリでその日

に作り上げたのがこの「セカンドライフーえんぴつの余生を考える」と

いうものでした。

60代半ばのクリエーター(?)ならでは、という感じでしょうか。

プロダクトデザイナーですが、カタチをデザインすればデザインだとい

う風には思っていません。

『そうか使われない側をどう有効に使うのかを考えるのもデザインなん

だなあ。』と思ってもらえれば幸いです。

秋田道夫

6:09 PM

May 7, 2018


なんでもない

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大リーグの放送を見ていたら解説者である名選手がこんな事を言っていま

した。

『バッターボックスに立って、初球から打つ準備ができているという精神

と身体のコンデション作りが素晴らしい。』と。

『えー、打席に入って打つ準備が出来ていないプロ野球選手がいるのか。』

と思う人もいるかもしれませんが、10回のうち3回打てれば「強打者」と

いう事を考えると、準備というのは「打てた」という事実が無ければそこ

に意味は無いのかもしれません。

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わたしも準備の大事さをますます感じているのですが、言えるのは準備と

は「段取りではない」では無いなあと思うんです。

野球だけでなくほとんどすべての事に相手(対象)が存在します。

その相手がどう動くかに対応する事の心構えが準備であって、へたに段取

りをすると相手よりも自分の事に注意が向いてしまいます。

そうする大事な「なにか」のチャンスを見逃してしまいます。

つまりどこの方向に行くかもしれないという「心構え」が準備だと思いま

す。

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なぜ今日の話題にこの写真かの説明をすると、まず出張で九州から羽田空港

に平日の昼過ぎに着いて、その後の予定も無いので、普段とは違うルートで

戻ろうと思ってモノレールに乗りました。今は快速が出来て国際線駅で停ま

ると後はノンストップで浜松町です。

結構なスピードで景色が後方に去っていきます。先日、東京は大雨だったの

がすっかりやんで綺麗な青空でした。だいぶ汐留に近づいた時にiPhoneで撮

ったのがこの写真です。

びっくりするのは画面の左右にぴったり高層ビルが入っている事です。

しかも「連写」ではなく一度のシャッターです。(速いから一度しか押せま

せん)写真の右空に映っている「飛行機雲」は、実はモノレールの窓に映り

込んだ照明です。

まあこういう写真をあらかじめ意図していたらこんな構図では撮影をわたし

自身出来ません。この「なんでもない写真」は無意識のうちに出来上がった

構図に対する準備がなせるものだと思います。

秋田道夫 2018/5/7

9:48 AM