July 25, 2016


信号のその先に見えている

和光.jpg

何度信号機を紹介する時にこの写真を使った事でしょう。

銀座四丁目の交差点にある和光は日本を象徴する「景色」のひとつだな

あと思っています。

実は今日のお知らせはその「信号機の先に写っている」和光のお話です。

「デザインワークスフェア─アートのある暮らし─」と題するイベント

が8月4日(木) ~ 8月22日(月) 和光の地下一階で開催予定ですが、そのイ

ベントにタケダデザインプロジェクトのPrimarioが展示販売されます。

イベントのお話を聞いた瞬間にわたしはこの写真を思いこの題で一文を

書こうと思いました。

プロジェクトがはじまったのは2007年の事ですが、始めるにあたって

どういうものを作ろうかとマーケットリサーチでタケダの社長さんと

高地さんとわたしの三人で銀座と丸の内にあるいろいろなショップを

見て廻りましたが、さすがに和光には脚を運びませんでした。

それぐらいに特別な場所に思えた訳です。

Primarioは、そのクオリティーの高さ故に想像した以上のスピードで

様々な高級品を扱う文具店やお店で扱われるようになりましたが、

また格別の感慨があります。

信号機の向こうにあった「景色」が、リアルな対象に変わる瞬間です。

それにしてもDESIGN TOKYOに出展し、その翌々週にホームページが

リニューアルし、そのまた翌々週に和光でイベントというのはなんと

いうタイミングの良さでしょう。

3:53 PM

July 22, 2016


リニューアル

タケダデザインプロジェクト.jpg

「タケダデザインプロジェクト」のホームページが新しくなりました。

スマートフォンにも対応しています。

12:42 PM

July 9, 2016


挟持

ブース2016.jpg

昨日でDESIGN TOKYOが三日間の会期が終了しました。

わたしは初日に伺いましたが、終了の一時間前に入場したので大勢の

帰り客と向かい合うカタチで会場に着きましたが、広いビックサイト

全体を使ってのイベントだったのでバイヤーの人達は大変だったろう

と思います。

DESIGN TOKYOの会場はその中でも一番奥に位置していました。

その翌日、あるショールームで打ち合わせに伺ったのですが、マネー

ジャーの方と話をしていたら偶然にも前日にDESIGN TOKYOに行か

れていて、タケダデザインプロジェクトで結構長い時間見て下さった

そうで箸置きにも関心があったので、まさか翌日にそれをデザインし

た本人が目の前にいるので驚かれていました。

『製品が目を引いた。』という素直な感想を聞いて嬉しかったのです

が、それはデザインした当人も同じ感想です。

こうやってブース全体を引いてみたらそこにすでに並んでいるはずの

製品の「ボリューム」の小ささは一目瞭然ですが、昨年文具大賞を受

賞したミリセカンドのメジャーもそうですが、ひとつひとつの製品が

「ミニマルアーキテクチャー(小さな建築)」のようであり「滋味」

が深い。もちろん会場には様々な工夫をしたブースが立ち並んでいる

中にあってもっともシンプルな外観のブースのひとつだと思うのです

が、それはある意味「製品に特化したした時に考えつく合理的な結論」

に則ったものだと思っています。

展示会は、ある意味「ブース同士のパーティー」のようなものです。

自分をアピールする場であると思って日頃よりもテンションが上がる

のが「ふつう」です。

そういう中にあって『いつもどうりに振る舞う「あの人」の存在感』

そんなストーリーがこのカタチにあります。

10:29 AM

July 7, 2016


一番近い道

はしおき.jpg

日本中の物産に精通しているデザイナーの方が『箸置きとペーパーウェ

イトはもういいよ。』と言っているのを何年も前にわたしは聞いちゃっ

たわけです。見識の高いその方の言うのは「すぐにデザイナー(職人)

はそこに行ってしまいやすい。」という事でまったくもっともなお話だ

と思ったのでわたしも「一番近い道」を通らないでいたのですが、結果

としてはPrimarioで「ペーパーウェイトのようなもの」も製品にしたし

今回は「まさに箸置き」を製品化してしまいました。

この箸置きこうみえて「ステンレス製」それをわざわざブラストを何度

もかけて仕上げています。モノとしては近くても加工はなかなかに高度

なものです。高地さんのアイディアで「端面」をいつもの燕が誇る鏡面

仕上げにしたのですが、その鏡面ががぜんこの製品を「ふつうでは無く

」見える効果を上げていました。

このとなりにルーペがあったのですが、大量に並んだ「ぴかぴか」の

魅力には抗いがたいものがあってデザイナー本人まで惹き付けられまし

た。ほんとに「モノになったときのチカラ」というのは理屈ではない事

を改めてしったのですが、大量と思った展示もすでにいくつも引き取ら

れた後の姿でした。さらに言えばコンパクトにまとまった白いパッケー

ジの上部から見える「ぴかぴか」の一部と、全面に「銀箔」を使って

いれた図と文字がまたえもしれぬ高級感を醸し出していました。

『化けましたね。』というのがブースにいた関係者みんなの素直な感

想です。

11:17 AM

July 7, 2016


平均年齢12歳

集合.jpg

奈良の友人である山本あつしさんからこんな写真が届きました。

事務所にコレクションのような感じでわたしが手がけた「デザイン家電」

を並べて下さっているそうです。

写真のお返事にこんな事を書きました。

『ここに並んでいる製品の平均年齢は約12歳ですね。「電化製品年齢」

で言えばちょっとすごい高齢ですね。』と。

実際には山本さんはここ数年オークションを中心に集められたので、実

使用はそんなに経ってはいないのですが、わたしの事務所にはシリアル

番号0001の「初号機」があって、ずっと使い続けていますが、ここに並

んでもほとんどこの距離なら見分けがつかないかと思います。

今にして見れば「このデザインのまま」で使用されているステンレスの

厚みを増してぱちっと作ればどこかのミュージアムコレクションになっ

かもしれません。しかし値段が確実に上がる。まさに名誉とユーザーの

気持ちをトレードオフしたわけですが、『材料と加工技術を極限まで高

めたらいったいどんな製品が出来るんだろう。』と自分のエンジンパワ

ーとドライビングテクニックを見極めたい欲求がふつふつと湧いていま

した。そういうタイミングでタケダデザインプロジェクトの高地さんか

ら『なにか一緒にやってみませんか。』とお声掛け頂いて生まれたのが

Primarioでした。

そして高価な一連の製品が生まれました。まさに材料と質感においてな

んの「加減」も無いものを作りましたが、今度は『だれがそんなものを

使うのか。』という声が伝わってきました。

1.5倍のものは「ほど」にはいって評価されて、10倍のものは非常識。

みんなそれほど「ほど」について明確な「指針」が無い事が実体験的に

理解出来ました。

タケダデザインプロジェクトにおける「ほど」というのがどういうもの

なのか、昨年登場したメジャーの評価の高さと売れ行きでぴたっと感覚

が一致するのを感じました。

そしてそのほどを踏まえて生まれたのが、昨日のルーペだったわけです。

プロダクトデザイナー 秋田道夫

10:42 AM

July 6, 2016


Loupe(ルーペ)

ルーペ大三本_image.jpg

ルーペ写真.jpg

今日から開催されるDESIGN TOKYOに出展するタケダデザインプロジェ

クトの新作「Loupe」です。

このルーペの最大の特長は、光を最大限取り込んで見ている画面を明るく

する為にアーチ状に大きく切り取った残りの三脚になっている事です。

同時に下部にスペースが出来た事によって拡大しているモノを写真のよう

に横から触れたり作業する事が可能です。また立体的なでこぼこ面に置い

て見る事も可能になりました。

そういった意味では「今までありそうでなかったルーペのカタチ」です。

製品はアルマイト加工された黒の艶消しとシルバーの2種類があります。

一見アルミの円筒をアルミのキャップでレンズを挟み込んだように見え

ますが、実は「アルミのムク」です。正確に言えば文字が書かれている

上部の厚みのパイプ材から内側を薄く削っていった一体(モノコック)

です。タケダの高度な加工技術があって生まれた製品です。

個人的には63歳になった最初の製品でもあります。以前であればこんな

「曲面」にはしなかったようにも思いますが、このごろは相当にかたち

に対して自由になったように思います。

2016年7月6日 プロダクトデザイナー 秋田道夫

10:03 AM

July 4, 2016


DESIGN TOKYO 地図

DESIGN TOKYOが、いよいよ明後日(6日水曜日)に迫ってきました。

わたしも参加しているタケダデザインプロジェクトが、今年も新製品を

そろえて出展しますが、例年よりもブースが、「奥く」になっています。

東会場の一番奥にある受付からが「最寄り」のようです。

会場図.jpg

1:53 PM

June 27, 2016


字間のアルゴリズム

a.jpg

b.jpg

c.jpg

昨晩寝ながら考えました。

『字間のデザインについて図形化できないものか』と。

そこで思いついたのが上の図形。

垂れ下がったロープの図。

最初にあるのが「全部を見せた図」でここには「字間」はありません。

すべてについて「つまびらかに説明(見せて)」しています。

懇切丁寧。

しかし、それでは面白くはない。ここには「デザイン」は無い(少しは

ある)わけです。

それでは次の絵はどうか?

たしかにこれなら推測はつきますが、「最も低い(最も大事な)場所が

どこまでなのかはなかなかに見つけ難い。

わるい表現をすると自分の感覚を他人に強要している図」ともいえます。

最後に描いたのは「始点ともっとも下がったところ(要点)と終点」が

判る絵です。ここには「憶測」が入る余地がありません。(少しはある)

ここにあるのは「ロープが重力によって下がった時にできるカタチ」に

対する「物理に対する教養(おおげさですが)」と「経験則(どこかで

見た事がある)」を見る人に問う部分もあります。しかし相当に「正答

率」の高いクイズでもあります。

_________________________________

わたしは先日の講演で『使っている人が賢く見えるものをデザインした

い。製品はデザイナーの賢さを見せる道具ではない。』みたいな事をい

いました。

じゃあ上の「図形」の話はどうなのか? 全部見せない。しかし多くの

人には「全部が見える」。まあこれも「デザイナーの知恵」には違いが

ありませんが、成熟はしているかなと思ったりします。

プロダクトデザイナー 秋田道夫

11:26 AM

June 27, 2016


親子

親子.jpg

11:10 AM

June 26, 2016


ヒラギノ明朝w3,18pt ,グレー80%,左寄せ

mati.jpg

信号縮尺.jpg

昨日、大阪駅駅前にあるグランドフロントで開催されたJIDA関西のイベ

ント「あれをデザインした人」でお話をしてきました。

90人の来場者で会場は一杯でした。

「電車」「軽自動車」「歩行者信号灯器」「生活家電」まさにおなじみ

の製品をめぐる開発とデザインのエピソードは来場した人達に大いなる

満足感を提供出来たように思います。

___________________________________

わたしは今回の講演用に新たに「歩行者信号」のパワーポイントを作成

しましたが、「信号機ひとつの話題で30分話す事」というのはこれまで

に経験がありません。

通常は、せいぜいひとつのテーマについては5分か10分のお話だと思い

ます。

それゆえ最初は「まぜもの」をしていたわけです。

『こんな公共機器もこれまでデザインしています。』『こんな製品が代

表作です。』『わたしの経歴はこんなです。』等々。

しかしなんだかすっきりしないというかそれは来た人が「聞きたい話」

ではなくて『この機を利用して宣伝してやろう。』つまり自分が「話

したい話」だと思えてきた訳です。

一応出来たモノを大阪で大工さんに見てもらいながら話をしている中で

『信号の話だけにした方がすっきりするね。』と自覚しました。

そこからどんどん削って削って「過ぎたる位に」シンプルな資料となり

ました。結局信号のお話しかありません。わたしの略歴や代表作の紹介

もいっさいなく自分の名前すら最後にやっと出てくる資料になりました。

________________________________

今月の初めに名古屋の原田車両設計の発表会でわたしが少しお話をさせ

いて頂きましたが、その時のパワーポイントを見た方から『プレゼの資

料も「秋田節」なんですね。』と言われました。

それはなにかといえば「白い面積が大きくて字が左端に少しある」とい

う「レイアウト」だそうです。

そうなんだったらそうしよう。ようするに無自覚だった事に自覚が生ま

れてそれを自分の「カタチ」にしてしまおうと思った訳です。

ヒラギノ明朝w3,18pt ,グレー80%,左寄せ。写真は右寄せ。

________________________________

わたしのお話が終わってその後の打ち上げで、来られていた方が言われ

ていました。『もっといろんな話が聞きたいと思った。』『実は色々な

事をされていることを感じた。』『語らないでも語れるという事が判っ

た。』と。

話は「話の間」で出来ている事。「余白のデザイン」が伝わった事が

とてもうれしいわたしです。

4:34 PM

June 13, 2016


DESIGN TOKYO

DESIGN-TOKYO.jpg

タケダデザインプロジェクトがここ数年出展をしていたISOT(国際文

具・紙製品展)が、今年も7月6日(水)から8日(金)東京ビックサイ

トで開催されます。

昨年は「文具大賞グランプリ」を受賞する事が出来プロジェクトとし

て大きな実を結んだと思っています。

その結果を踏まえて今年は同じ場所で開催される「DESIGN TOKYO」

に出展する事になりました。

それはつまり「デザイン」に特化してタケダデザインプロジェクトを

皆に見てもらおうという意図があるわけですが、会場の出展そのもの

にも「デザイン審査」があります。

新たなメンバーも加えて様々な新製品とプロトタイプが登場する事に

なっています。

「買える加工技術」からスタートしたプロジェクトですが、9年(!)

の時を経てここまでこれたんだなあと感慨深いものがあります。

プロダクトデザイナー 秋田道夫

7:08 PM

May 31, 2016


信号をデザインした人

6月25日(土) 14:00-17:30梅田駅に隣接しているグランフロント大阪

北館7F にあるナレッジサロンで「あれをデザインした人」という講演

が開かれます。

ICSD(世界デザイン機構)が中心となって世界中でWorld Industrial

Day (WIDD)という催しが開かれています。

その一端としてJIDA(日本インダストリアルデザイナー協会)関西が

2年前からはじめた企画講演が上記の「Deisgn as around us(みんなの

周りにあるデザイン)」で日常に見かける様々な製品をデザインした

デザイナーの話をしてもらいましょうという企画です。

http://osaka.widd.org/

これまでにも郵便ポストやコクヨのキャンパスノートなどある意味意

識しないぐらいに日常に溶け込んだ製品が紹介されてきました。

というわけでポピュラーな製品である信号機の登場です。

偶然にもグランフロント大阪北館と南館の間にある道路に設置されて

いるのが信号電材製です。

グランドフロント.jpg

12:44 PM

May 22, 2016


「未来から来たおじさんのプレゼント」

ライフハッカーにこんな記事が出ていました。

「気持ちを込めたギフトより、相手の欲しいものをプレゼントしたほう

が良い(相手は嬉しい)」。

人は相手の望むものよりも「相手が好みそうなもの」を贈りたがるそう

な。「相手を理解しているという独りよがりに気持ちの押しつけが生ま

れる。」。

________________________________

今から13年程前にブログをはじめ勉強会を始めましたが、それはその頃

の「状況打破」を思っての事です。

このままでは静かにデザインの現場から「フェードアウト(まわりに気

づかれないままそこから消えてしまう事)」してしまいそうな危機感を

感じていました。

今にして思えばいささか「せっかち」の成せる技ですが、ブログもまだ

はじめている人が少ない頃だったのでわたしが思った以上に反響があっ

たし、勉強会も同様に今に繋がる大勢の人達との出会いが有りました。

しかし、「相手が欲しがっているもの」を言葉としてプレゼントしてい

るとは言えませんでした。

「やたら箱だけおおきな時代遅れのプレゼント」を持って突然訪問して

くる「なにを仕事にしているかわからない親戚の叔父さん」のようなも

のでした。

しかし欲しくはないとは言え一応「プレゼント」には違いが無いし、

ホラではないかと思える話も面白いのでなんだか来るのが「楽しみ」に

もしてくれていたわけです。

その「ちぐはぐさ」が魅力でもあったのかと思います。

しかし叔父さんだんだん「大きな事」も言わなくなって時には「手ぶら」

で家に訪問してくるようになってきました。

魅力というのはたぶん「ずれ」から生まれると思うのです。

それが言う事とやる事が「ぴたっと」合ってくると、まわりからは面白

くない。

ギャップの減った叔父さんは世間に知られるようになった事と反比例し

て親戚を訪問する事もめったに無くなってしまいました。

10年前には「やたらおおきな包装紙の時代遅れのプレゼント」は今開け

てみると大き過ぎもせず時代遅れどころか先の話だったと気がついてく

れるでしょう。

________________________________

ここまでがSNSに掲載した文章です。

まず反応をしてくれたのが、以前からこのブログを見てくださっている

方でした。そこから10年前に「親戚のおじさん」の訪問を楽しみにして

くれていた当時は学生だったりこれからどうしようかと思って方向性を

探していた人達でした。

プロダクトデザイナー

秋田道夫

10:54 AM

May 4, 2016


お知らせ

先日お知らせしたJ-WAVEの番組「UR LIFESTYLE COLLEGE」

(日曜日の18時から放送)の5月8日に出演が決まりました。

「GOOD LIVING COLLEGE」という様々なジャンルのエキスパート

に暮らし方のヒントを聞くというコーナーがありそこでわたしの話が

流れます。 よかったら聞いて下さいね。

ちなみにDJタローさんは以前から注目していた方で、吉岡里帆さんは

「あさが来た」のメガネ女子で注目された「のぶちゃん」です。

12:14 PM

April 30, 2016


さじを投げない

「匙(さじ)を投げる」という意味は「救済や解決の見込みがないとして

諦める」という事ですが、これは昔(今も)お医者さんがクスリの調合

を「匙(さじ)」でしていたことに由来します。

しかしどうもその「さじ」には別の意味があるのではないかと思ってお

りました。

そこで浮上したのが「些事(さじ)」という言葉でした。

些とは「いささか」「すこしばかり」という意味ですがようするに些事

とは「取るに足らないささいな事」です。

_________________________________

日常は「些事」だらけです。

今朝も事務所のゴミを出したり、玄関先をはいたり、領収書をフォルダ

ーに入れたり書類を作ったり、お茶を入れたりと結構いろんな作業があ

りました。

あんまりというかまったくデザインとは関係の無い仕事もごっそりと日

常にはあります。

しかしこの些事が片付いていないと頭の中に「澱(おり)」のようなも

のが蓄積されてそれがデザインのアイディアを考えるときの支障になる

事をこれまでの経験で判っています。

逆にいえば日常の「些事」がちゃんと出来るとなにか清々しい気持ちに

なって机に向かえたりもします。

日常を大切にするのは、仕事の基本かなと思います。

「さじを投げない」。

デザインの基本の基本は絵でもセンスでも無くてそういう面倒な事を前

向きに捉えて処理する事かと思います。

プロダクトデザイナー

秋田道夫

9:57 AM

April 30, 2016


チョイス

「チョイス」

先日若い設計者の方から、『どうして判断が早いんですか?

それは経験からくるものですか?』と聞かれました。

わたしは『いや、まずどっちを選んでも同じようなものだ思

っているんですよ。どっちを選んでもまったくの正解なんて

いう事もないし、まったくの失敗も無いと思います。

もし片一方が、ピカピカの正解だったらだれも迷わないわけ

で、迷うというのはどっちもどっちだからでしょ。』

『大事なのは、選んだ事を四の五の言わないで、「正解」に

していく努力をする事だと思います。』

プロダクトデザイナー

秋田道夫

3:09 AM

April 24, 2016


暮らしとデザイン

メンテナンス.jpg

今月から始まったJ-WAVEの新番組「UR LIFESTYLE COLLEGE」

(日曜日の18時から放送)に来月出演します。

番組の中に様々なジャンルのエキスパートに暮らし方を聞くというコー

ナー「GOOD LIVING COLLEGE」がありそこでわたしの話が流れます。

(まだ放送日は決定していませんが録音は先日終えています。)

自分で「エキスパート」なんて書くのもなんですが、雑誌でも「デザイ

ン雑誌」では無くて一般誌の取材が多かったりするのですが、たぶんデ

ザインと自分の関わり方に「客観性」を感じてもらってデザインを判り

やすく「解説」してくれそうな「気配」があるのかなと分析します。

________________________________

先週、以前ここに書いた愛知教育大付属岡崎中学の新3年生の方4人が事

務所に来てくれましたが、そこでお話ししたのは『デザインは整理から

はじまる』という事でした。

今有るものを調べて「なにが足りてなにが不足しているか」それを分析

する事がそもそも「デザイン」です。

別にカタチが大幅に変化しなくても使う人にとって便利になればそれは

立派なデザインです。

事務所でお話を終えた後一緒に六本木ヒルズに行って実物のセキュリテ

ィーゲートを前にして「デザイン意図」を説明しました。

その一週間後にまたヒルズに来る事になった次第です。

一昨日には、大阪デザイナー専門学校で「FORM SCHOOL2016」の一回

目を開きました。

昨年参加してくれた新2年生の方もまた聴きたいと言ってくれたので総勢

60名を越す授業になり嬉しい次第です。

実は当日学校に行く前に通った大阪駅の改札で、ICOCAのチャージ機が

メンテナンスしている現場に遭遇しました。

作業をしている方に『メンテナンスしやすいですよ。』と言っていただけ

て嬉しかったわたしです。

_________________________________

わたしはデザイナーになりたいわけではなくて「デザインをする人」にな

りたいと思っています。

そういった意味では「デザイナー」のエキスパートではなくて「デザイン

のエキスパート」を目指している訳です。

プロダクトデザイナー

秋田道夫

12:17 PM

April 1, 2016


10年目の「技術のF1カー」

今日4月1日からタケダデザインプロジェクトが事業部に昇格します。

プロジェクトを統括している高地さんから電話を頂いたのは、10年前

の2006年だったかと思うのですがそれは10年ぶりの電話でもありまし

た。

高地さんとの付き合いは、わたしがデザインしたソニーの「MDラック」

を以前高地さんが所属していた会社で製造していただいた事にはじま

ります。

10年ぶりでしたが高地さんの事はよく覚えていました。高地さんの記

憶にもわたしはしっかりとあったようで、『なにか新しい事をするなら

アキタさんにデザインをお願いしよう。』と決めていた事を後に伺いま

した。

タケダは「金属加工業」の会社として地元の燕三条でも品質の高さと誠

実な仕事ぶりでよく知られていました。

業績も堅調で、その後に起きたリーマンショックや金属材料の高騰にも

しっかり実績を伸ばされていますが「本業が順調な時に新しい別の柱」

を作るべく高地さんが考えたのが、パーツの加工でなく「製品」を作

る事でした。

その製品のデザイン依頼する連絡を頂いたと言うのが、プロジェクト

の始まりです。

________________________________

タケダの会社兼工場は、そこからクルマで15分程郊外に向かうのです

が、工場の周辺は広大な田の真ん中に今もありました。

さっき見た街の印象にまだ気がいっていたわたしですが、その工場に

入って金属加工機の新しさと多さとその稼働率の高さに驚きました。

高地さんからの注文は「白紙」でした。

要するにわたしがその「解答用紙」になにかを書く事でした。

まずわたしが考えたのは、ここにある最新の機械とこれまで積み上げ

てこられた加工技術とiPodのケースで有名になった磨き屋シンジケー

トの磨きの技術を使えば「これまでにない新しい製品が生まれる」と

いう事です。

毎年東京で開かれている「加工技術展」に出展されている事を伺った

ので、それではまずは、「販売も可能なタケダの技術サンプル」をま

ずは作ろうと考えました。

そして生まれたコンセプトが「技術のF1カー」でした。

つまり、高いブランドイメージを構築出来る凄いものをカタチにする

事でした。

________________________________

「技術のF1カー」の代表作が4万円もする「テープカッター」ですが、

実はタケダの自社工場で作っているからの4万円であって、もし製造

を別の工場に依頼していたらまったくその値段では収まらない「さら

なるとんでもない」ものです。

その「とんでもない製品」群は、リーマンショックの直後に発表する

というある意味「最悪」のタイミングからスタートしました。

「なにをしてもモノが売れない時代」なら「はじめから売れない覚悟

でモノを作る」というのは、なかなかに痛快なコンセプトだったと思

います。

その「とんでもない製品」はこれまでに見た事の無い景色を見せてく

れました。

それまで近寄りがたい高級品を扱っているお店だと思っていたものが、

Primarioはそのさらに上を行くものでした。

おかげで発売直後から日本を代表する文房具店である伊東屋や丸善で

取り扱われる事になったのですが、たぶん「そこそこ売れそうな製品」

群であったら難しかったでしょう。

F1カーは、そのとんでもないスピードのおかげで相手を突き抜けた先

にまで走り抜けていました。

________________________________

リーマンショックの直後に発表した事の影響は、単に高級品が売れな

いという事だけではありませんでした。

それまで一般の雑誌でもデザイン家電を中心にプロダクトデザインに

関する記事が多く掲載されて、世間の関心も高まっていたのですが、

リーマン以降ぱったりとそういう記事が無くなって生きました。

おそらく前年に発表していた色々な雑誌に取り上げられて世間の認知

は高まっていたでしょう。

しかしそういった厳しいスタートを支えてくれたのは、ショップのバ

イヤーの方々でした。

一番最初に製品を扱って下さったのは、六本木のミッドタウンにあっ

たステーショナリーショップ「5th Alley Studio」ですが、その店長さ

んだった切替さんとは今でも交流があります。

数年前には、別のデザイナーの方にも協力していただきラインナップ

の多様化と充実を図ろうと考え発足したのが「タケダデザインプロジ

ェクト」でした。

今では、江口海里さんのALIGN LINE、山口英文さんのミリセカンド

がラインナップに加わりました。

ミリセカンドの最初の製品であるアルミ削り出しのメジャーは、いみ

じくも自動車のアルミホイールを想起させるフォルムでしたが、まさ

に「F1カーから公道を走れるスポーツカー」に発展したカタチを具現

化したようでした。

世間の反響も高く、デザイン性の高さを証明するように、地元のツバ

メデザインコンクールでの最高賞を皮切りに文具大賞のグランプリ、

そしてドイツのIF賞にも輝きました。

_______________________________

くしくも先月の末から「タケダデザインプロジェクト」の製品を扱っ

て下さる事になったネットショップ「リヴァドール」にこんな紹介文が

ありました。

「新潟県燕市は金属加工では日本有数の街です。

古くから洋食器をはじめとする金属加工に刃物加工のメーカーが数多

く存在します。

しかし、近年需要の落ち込みが激しく、廃業を余儀なくされるメーカ

ーもまた存在するのです。

その厳しい状況の中で、若い担い手たちが何とかしてこの素晴らしい

技術を継承し、そしてもう一度世の中に知って欲しい、その一心で試

行錯誤を繰り返してきました。

タケダデザインプロジェクトはまさにその象徴です。

技術者とデザイナーが一体となり、これまでには考えられなかった工

業製品を作り出したのです。

これはまさに商品ではなく、間違いなく作品と呼べるものになったの

です。

まだまだ露出も少なく認知度も低いブランドではありますが、今後も

っとメジャーになって行く事は間違いありません。

どうぞ、その作品を手にとってご覧ください。

きっとあなたの価値観が変わってくるはずです。」と。

プロダクトデザイナー 秋田道夫

11:19 AM

March 23, 2016


素材は雄弁である

shibuyaseibu.jpg

渋谷西武の紳士服売り場にPrimarioが展示販売されています。

展示されていた台そのものがステンレス製で結構ぴかぴかでしたが、

それを越えてスポットライトが照らし出すの光沢具合がすごかった。


6月の展示会にむけてPrimarioの新しいラインナップを準備中です。

3:51 PM

March 2, 2016


普段着のデザイン

オシャレかどうかは普段着にかかっているかと思う訳です。

「人の目が無くても」そうするという無意識の意識がどれぐらいにオシ

ャレなのかにセンスがあると思うのです。

そういった意味ではセンスとはその人の「リファレンス(基準)」でも

あります。

「自分の目」を「他人の目」に置き換えて物事を捉えられるかにかかっ

ているようなものです。

話を広げるとそれは個人レベルの話ではなく、社会のレベルでも同じ事

だと思います。

思うに街も家も「みんなの注意が行きやすいところばかりをオシャレし

ている」わけで、人の目の行き届かないどうでも良いところはほんとに

どうでも良いまま「放置」されています。

例えば自動車で言えばスポーツカーや高級セダンは話題になりますが、

クルマのリファレンスはだれも気にもとめていない軽トラックが「かっ

こよく」なる事であり、そうでないと全体のレベルは引き上がらないと

思う訳です。

実は日本車がアメリカに入れた最大の製品は「農業用トラック」でした。

頑丈で燃費もよく安い日本製のトラックが礎を築いたのです。

かっこいい軽トラックが農道を走っている様は、愉快だろうなあと想像し

ます。

それでいえばヘルメットをかぶって通学している中学生や高校生のヘルメ

ットや自転車やジャージーがかっこ良ければこれまた愉快だろうと想像し

ます。

なんでもいい、どうでもいい。と思って選ばれるもの(選んでもいないも

の)がカッコいいのが「文化度の高さ」ではないでしょうか。

プロダクトデザイナー 秋田道夫

10:03 AM

February 23, 2016


「だから面白い」

わたしはプロダクトデザインが認められていないと書きましたが、

「だから面白んじゃないの」と思っている訳です。

以前ここにこんな事を書きました。

80年代の半ばを過ぎた頃、オーディオ製品の売上が相当に困った状況に

ありました。その当時のお話。

『デザインの良し悪しに関係なく売れないんですよね。』という企画の

方の話を聞いてわたしは言いました。

『なにをやっても売上に関係しないなら良いデザインにしましょ。』と。

その話を聞いて自分は、『これは売れる売れないを理由にデザインに注

文をつけてこられた状況を打破出来る好機だ。』と感じたんです。

世の中の「状態」と自分がすべき事には関係がない。いや向かい風をヨ

ットのように「前に進むチャンス」とすら思う訳です。

わたしは「良いデザイン」の突破力や爆発力を信じて疑いません。

それはブランディングやマーケッティングやプランニングで予測される

事前の予測を簡単に突き抜けるものだと思っています。

そうでなければがちがちに制約があると思われていた信号機の世界で新

しいデザインをするという発想自体があり得ない訳です。

わたしが「プロダクトデザインは認められていない」と書いたのは、あ

らかじめデザイナーを「保護してくれるカゴ」があるように思って甘え

てはいけないという事です。

「保護」は反対から見れば「制約」です。

そんな枠にとらわれずに自由にデザインをしていろいろな壁にぶつかっ

て欲しい。そしてその経験を生かして別の「手だて」や「工夫」をそれ

ぞれのデザイナーが自ら見つけて欲しい。

これがわたしの「真意」です。

プロダクトデザイナー 秋田道夫

11:53 AM

February 22, 2016


増刷のような

先日紹介したIHクッキングヒーターはわたしがその存在を知った20日後

にはニトリのショッピングサイトからも店頭からも姿を消しました。

わたしが思うに当初想定した販売台数を越えた反応だったのだと思いま

す。

実は横田さんが紹介して下さったブログの記事は反響が大きかったよう

で、わたしの一年間の記事の中でも上位に位置しています。

写真も綺麗なので、またながめていてなにげなく「ニトリ」へのリンク

をクリックしてびっくり。また販売が始まっていました。

先のタイミングを逃した方はぜひ。お薦めです。

ステンレスケトルも再販されると良いですね。それにしても電化製品が

9年も経過して再び登場してそれがばんばん売れていくというのは前代

未聞の出来事です。

3:11 PM

February 21, 2016


IMG_0128.JPG

1:56 PM

February 20, 2016


「理解」について

「プロダクトデザインは世間から認知されていない」というのが、わた

しがデザインをする際の大前提です。

仕事先に「デザインへの理解」を求めて、それに相応しくないと『デザ

インを判ってないなあ。』なんて言いがちですが、わたしはそれが当た

り前だと思っています。

まあそう「捉える」だけでデザイナーのもやもやが結構晴れるかと思い

ます。

「デザイナーになりたい人」は、デザインへの理解を深める為に様々な

デザインの歴史やすぐれた製品を学んで来た訳ですが、それは逆にいえ

ば「デザインが当たり前であるという思い込みを育んで来た」事でもあ

ります。

わたしの場合、工業高校ですでに「工業デザイン」を学びましたが、そ

れはふつうの学生が同じ時に学んでいるだろう数学や英語理科社会の学

習の時間を大幅に削って学んでいたのです。

芸術大学に受かった後も「一般教養不足」の思いがあっていろんな本を

読みあさっていました。それは社会人になっても変わりませんでした。

________________________________

今でもそうですが講演会で「デザイン」の話をあまりしません。

わたしにとってデザインは「自然」であって「身に付いているもの」で

す。「そうなれるだけの時間をデザインにかけてきた」のです。

「それだけの時間をかけた人」が「別の事」に時間をかけて来た人達に

デザインの話で得意になるのは簡単です。

プロダクトデザインが「スペシャル」な事だと思っているのは、とうの

デザイナーとその周辺にいる人達だけです。

「プロダクトデザイン」が一般に理解されていればもっとデザイナーの

数は多いし、それを目指す若者の数ももっと多いし、さらにいえば「も

っと儲かる仕事」になっているでしょう。

わたしの出た大学でもプロダクトを選ぶ人は一番少なかったのです。

いまもその状況は変わっていないようです。

今も昔もデザイナーといえばグラフィックかファッションです。

なぜならみんな「絵」は描くしみんな「服」は着ます。さらにいえばレ

ベルの差こそあれ自分で作れる描けるわけです。

Facebookでリーチ数が多かったのは、大和茶のロゴマークのとミルカ

のロゴマークのお話とある場所の風景スケッチでした。

つまり「見れば判る」「見ただけで伝わる」ものであってプロダクト

デザインのお話ではないわけです。

その差は1500対300ぐらいで実に「5倍」も理解度に差が有る訳です。

5倍はリアルな数字です。たぶんそれはグラフィックデザイナーの人

数とプロダクトデザイナーの人数の差に近いのではないかと思います。

近年のプロダクトデザインで有名になった製品の多くが「グラフィッ

クデザイン的」になっているのもむべなからぬ事であり、グラフィッ

クデザイナーが工業製品を手がける機会があってもなぜかプロダクト

デザイナーはグラフィックをしないという事にもつながっていきます。

________________________________

つまりプロダクトデザイナーは「総合的でも集約的な存在ではない」

という事が世間に「理解(?)」されている訳です。

とはいえそんな事は百も承知で「よろこんで」この仕事を続けてきた

わたしにはいささかも落ち込んだり悲しくはない訳です。

この文を読んでいる若いプロダクトデザイナーの人に「一般の目」を

知って欲しいと思って書いています。

「世間に理解されたい」と思っているプロダクトデザイナーのやるべ

き方法は明確です。

「グラフィックデザイン」を念頭に製品のデザインをし、グラフィッ

クデザインとして成立する「説明資料」を作り、グラフィックデザイ

ンの専門誌にも取り上げられなくてはいけない訳です。

「絵は上手くなくてもプロダクトデザイナーは出来ます。」

しかし世間から認められているデザイナーを見ると絵の上手さが際立

っていたり「グラフィックデザイン」の見地からみてもデザインに破

綻はないのです。

さらに言えば「コトバ」です。

もしプロダクトデザインに自信があるのならグラフィックセンスを磨

き「コトバ」を磨くのが「世間からの理解」への道筋です。

プロダクトデザイナー 秋田道夫

9:36 AM

February 14, 2016


ページ

facebookページ.jpg

9:47 AM

February 10, 2016


new facebook

Facebookに「デザイナー」として新しくサイトを作りました。

作品の写真やスケッチを沢山掲載しました。

「おともだち」になる必要はありません。閲覧自由です。

12:13 PM

February 5, 2016


いずれの時か

窓.jpg

わたしは自分の所属していた会社名をほとんど書きません。

なぜかといえばブランドイメージが一人歩きしていて「なにを書いても」

誤解を免れないと思うからです。

「XX出身の秋田」という呼ばれ方をしなくなるまで20年以上かかったの

ではないでしょうか。

その「ブランドイメージの強い会社」とは「いず縁があるかもしれない」

と思っていました。その思いを言葉にしたとたんに本当にそういう縁が生

まれてそこに「いる」ようになりました。

わたしはこの写真の「場所」にもいずれ縁があるだろうと思っています。

ここもまた「ブランドイメージ」が非常に高いので名前は書きません。

この場とのつながりはたぶん「今やっている事をより質を高める」という

のが最良の方法だろうと思っています。

6:28 PM

February 1, 2016


9年

ポット.jpg

写真のMAの湯沸かしケトルはシリアルナンバーが001。つまり最初に世

に出来た製品です。IHも001。

そんな貴重品をしまい込まずに惜しげも無く(?)事務所で使い続けて

います。9年近くが経過しましたがまだ美しい。

10:23 AM

January 24, 2016


願望

dsトースター.jpgのサムネール画像

MAのIHが再販されて思うのは、おなじくMAから発売されていた電気ケト

ルとデバイスタイルのトースター再販になれば良いなあという願望です。

8:02 PM

January 21, 2016


完売お礼

今月の5日にここで紹介したIHクッケングプレートですが、ニトリでの

販売が終了したようで、すでにホームページからアクセスができなく

なっています。

5日の記事を見て横田さんが買って頂きまたその横田さんのブログを見

て何人かの友人が購入してくれました。

わたしも横田さんのブログでの紹介記事を見た後に、ニトリのサイトを

見直したら、一時的に完売の表示が出たので、各店舗での在庫状況を確

認たらすでに完売した店舗が多くありました。(ちなみにニトリの店舗

数は国内だけで340店舗あるそうです。)

その多くのお店で扱われていたものが、2週間ほどで完売というのはう

れしいを越えて驚きです。

_________________________________

横田さんはお店をオープンするにあたってIHともうひとつ、当時発売さ

れたばかりのハイアールの冷蔵庫も購入しようとされましたが、イオン

のお店からその冷蔵庫がすでに完売で別のメーカーのものを買われた事

を思い出しました。

ただ今回のIHも冷蔵庫も売れたのは「デザイン」だとは思っていません。

みんなわたしのファンではなくて「理解者」です。やみくもにわたしが

関わっていると言うだけで買ったりはしませんしわたしもそういう関係

は望んでいません。

「価格」「性能」「デザイン」それらがバランスよく出来た製品には

「言葉がいらない」という事ですし「デザイナーが誰か」は関係ありま

せん。

_________________________________

あらためてIHの表記が日本語でだれにでもわかりやすくて良かったと思

います。

8:08 PM

January 21, 2016


メトロクス

メトロクス.jpgのサムネール画像

新橋にあるデザインセレクトショップ「メトロクス」でdo-nabeを扱っ

て下さる事になりました。

特定の場所を紹介するのは、他のショップとの兼ね合いを考えると避け

るべきなのですが、ちょっとそのショップには長年の個人的な思い入れ

があるのであえて書こうかと思います。

その思い入れとはここには「デザインの歴史」があるという事です。

5:02 PM

January 15, 2016


整理

あらためて「整理」という言葉を見ると「理を整える」という意味であ

る事に気がつくのですが、実に良く出来た言葉だと感心すると同時に、

机や引き出しを整理する事が自分の思考を「一本化」することなんだと

思うのですが、同時に部屋いっぱいに乱雑に重ねられた資料をそのまま

にしている人は「一本化」することを良しとしないひとつの「考え」で

そうしているのかと思ったりします。

そういった意味では「整理」するだけが正しいとは限らないと気づいた

りします。

_________________________________

今朝、昨年書いたブログの「前半」を消去しました。

妙にすがすがしく新しい年をやっと迎える事が出来たように思えました。

昨年過去の作品を寄贈しましたが、その事も自分の「理」を整えるのに

おおきな役割をしてくれたと思っています。

『よくそんな自分の作品やスケッチを残して来たね。』と思われる人も

いるでしょうが、「捨てられる雑誌」と「残したくなる雑誌」の差が有

るようになんでもかんでも残して来た訳ではありません。

言ってみれば『捨てるな。』という信号がそこから発せられていたもの

が残っていったわけです。

ちゃんと描かれたスケッチというのは「厚み」を感じます。ある意味自

分が描いたものですが、生まれてしまうともう自分のものではないよう

な気がします。

ちょっと語弊がありますが、自分のしたものには「価値」があることを

昔から意識がありました。

それは完成品だけでなくその過程で生まれたものも含まれます。

しかしこの15年位でどんどんそういう「過程品」が無くなってきました。

ホワイトボードに描いたとんでもなく「ラフ」なスケッチをそのままCG

でスケッチ(レンダリング)をしてしまうので、「黒板(白板)」と

コンピューターの中にしか「過程品」がありません。

その為か一年間でもらった資料や自分の出した資料を重ねても3センチと

はないと思います。

学びは「価値観の違いを知りそれを許容すること」かと思いますが、

わたしは整理して「一本化」してそれを高めるという手段しかこの世界

では残る事ができないのではないかと思っています。しかし同時にその

一本であっても様々な可能性が秘められてて決して「狭く」はないと思

っています。

10:21 AM

January 11, 2016


日常の思想

先日見たバラエティー番組で携帯(スマホ)の充電をこまめに気にする

人は「スケジュール管理」が上手くないというお話をしていました。

不思議と言えば不思議なのですが、どうもそれは自分の「ルーティーン」

にこだわるあまり突発的な事態の対応が後手に回るという事らしい。

自らのルールが結果的にルーズにつながるのはなんとも皮肉な話です。

_________________________________

「いい加減」な人は何事によらず「いい加減」かと思っていたらそのグ

ループの中に「厳格なのに結果的にはいい加減と思われてしまう人」が

いるというのはいささか難しい。

たぶん「厳格な人」には理想のスケジュールがあってそれがずれたりす

るのは「他者に原因」があると「たぶん」思う事でしょう。

それが積み重なるとしいては世の中や時代がよろしくないという結論に

至っても「不思議」ではありません。

まあ新年早々しんみりしてもしょうがないので話題を「自分」に変えま

すがわたしは日々のスケジュールなんてほとんど作った事がありません

し、「無駄」な時間もあるというか必要なものだと思っています。

自分も相手も「許容する」ようにしています。結果を出せば無駄もちゃ

んと「意義深い」ものになると思っています。

日常の充実にこだわらないのがわたしの日常の思想です。

1:27 PM

January 10, 2016


REVIEW2015

2015年を振り返ってみようかと思います。

デザイン全体を振り返ると。デザインの輪郭がぼやけて来たなあと思っ

ています。

単に輪郭だけでなく全体が「ふやけてきた」という感じでしょうか。

なぜふやけたかというと、それは「浸透圧」のような気がします。

濃い液体と薄い液体が膜をへだててあった場合「薄い方から濃い方に水

分が移行する」事を浸透圧といいますが、それをデザインの世界に例え

ると「世間」の方が「濃度(欲望でしょうか)」が高くて「デザイン」

の方が脆弱であるためにどんどんデザインの中から世間に「水分」がず

いぶん出てしまってデザインの世界が「張り」を失ったように感じてい

ます。

かつてはメディアと言う「保護膜」によって潤いも保たれていたのが乾

燥が進みデザインの世界に亀裂が入り本来見えてはいけない「側面」が

露呈した年だったとも言えます。

逆にいえばデザイン・デザインと言わなくてもデザインがそこにある世

界に近づいて来たと言う世の中全体から言えば「よろこばしい」状態で

ありデザインのレベルが下がったわけではなく全体のレベルが上がった

のかもしれません。

わたしは特定のデザイナーの「寡占」も「拡大」も好みません。

それぞれのデザイナーが新たな領域でデザインの意義を広げていってく

れる事を望んでいますし、自らその事の実践者になろうと思っています。

_________________________________

自分の昨年の仕事をレビューすると、「三つ」しかありません。

街路灯の進化形であるスマートポール。糖尿病をはじめとする様々な疾

患を一滴の血液からすばやくかつ正確に判定出来る検査機。そして奈良

に昔からある大和茶の普及の為のティーバッグのデザインです。

それらはまったく領域の異なる仕事でありますが、それ以上に意義深い

のが「はじめて手がけた」仕事だという事です。

__________________________________

昨年のはじめに大阪デザイナー専門学校に大学時代の作品やこれまで手

がけた製品を寄贈しましたが、それはこれからの自分にとっても大切な

決断だったと思います。その寄贈品の価値を高めるのはこれからの自分

です。

__________________________________

また7月に開催されたISOT(国際文具展)でタケダデザインプロジェク

トの製品であるメジャーが文具大賞を受賞した事は、わたしにとっても

うれしいニュースであると同時に、「デザインを育てる」喜びをもたら

してくれました。

今年はform roomが、FORM SCHOOLに発展した年でもあります。

自分がこれまでにしてきた経験を生かして後進に伝える事が実を結び

だしている事を実感する事が出来た年でもありました。

________________________________

特許庁の審議官の採用試験問題に自分の名前があった事はよろこびを

越えて驚きでしたが、それはこれまでのデザイン活動を認めてくれた

事だと思っています。その問題にどんなものが 扱われていたのかは

不明ですが、もしそれが信号機の写真だった素晴らしい事だと思いま

す。

2016年1月11日 秋田道夫

SMARTPOLEOOMUTA.jpg

大和茶写真.jpgのサムネール画像

BanalystS2アークレイ_image.jpg

ブース情景.jpg

MICHIOAKITAアーカイブポスター.jpgのサムネール画像のサムネール画像

5:38 PM

January 7, 2016


ハイブリットデザイナー

[MINAMISANJDN.jpg] (http://www.japandesign.ne.jp/kiriyama/200masahirominami/)

新年早々嬉しいニュースが届きました。

南政宏さんがJDNの「桐山セレクション」に選ばれて今月から紹介記事

が掲載されています。

_________________________________

今から15年程前の教え子さんに「グラフィックもプロダクトも高次元で

優れた人」がいました。わたしは知り合いに『どっちも優秀な人が入る

と活躍出来る会社はどこか?』と聞いて彼のいう会社に偶然にも知り合

の方がいたので、縁があってそこで仕事をすることになりました。

たぶんそれは「コンピューターによる恩恵」を受けた世代の登場だった

のだと思います。

おそらくその教え子さんと南さんは同じ年だろうと思います。

プロ野球の大谷選手ではないですが「二刀流」をやれる人物だとふたり

を思っています。

南さんが多くのコンペで結果を出して来た事はつとに有名ですが、その

チカラを製品に生かして生まれたのが、艸方窯の光る洗面台であり湯た

んぽであり、ハイブリットデザイナーとして結実したのが米粉ピッツァ

のパッケージだと思います。今では南さんが長年培ったコンペでの経験

を教え子さんに伝えて優れた結果を出しています。

ハイブリットをさらに越えて「トリプルスリー」の領域にあります。

11:25 AM

January 5, 2016


IH

今ニトリで以前MAで発売されていたIHクッキングプレートが扱われて

いる事を知りました。

本体のプレート部分にあったロゴも消えてますますすっきりして外観で

かつ値段も安くなっています。

_________________________________

『なぜロゴを目立つところに印刷したんですか?』と知人のデザイナー

にこのIHについて問われた事があります。

そう言われてすごく恥ずかしい思いにかられました。なんの「機能」も

ないロゴを入れてかつ英語とは言え名前まで入っていたのでそれはどう

考えても自己顕示にしか映りません。

同様にPrimarioも目立つところにロゴを入れていましたが、製品が認知

されると感じてからはロゴのデザインを変えて「底」に入れたりするよ

うにしました。コクヨのtrystramsに至ってはどこに表記をしていません。

今では、仕事先の方から『アキタさんは製品になにも入れない方ですよ

ね。』と言われるようになりました。

ロゴの入れ方ひとつにも大げさに言えばわたし自身の「精神史」のよう

なものがあります。

12:29 PM

December 27, 2015


相似工夫

ふたり.jpg

先日お客さんを迎えに駅に向かっている時に、前を歩くおじさんふたり

にびっくりして思わず写真を撮ってしまいました。

「着ているものがあまりにそっくり」。

しかしながらしばらく見ているとわたしには右の男性の方が着こなしが

「良い」ように思えてきました。その服装に「迷い」が見当たらない。

右の男性の方が年齢も上のようですが、ひょっとすると「先輩」の事が

大好きな左の男性が『先輩、それいいですね。どこで買ったんですか?』

と尋ねたりしている内に「くりそつ」な服装が出来上がったのかなと思

ったりします。

_________________________________

コモディティ化というのは「似たり寄ったりな状況になっちゃってる」

という意味ですが、その言葉を用いて企業努力不足を指摘する評論家が

いたりしますが、その人も服装に関しては「コモディティ化」している

ように思う訳です。

良いものが出るそれをみんながわーっとよって来てどんどん同じような

格好のものを作っていつの間にやら「似たり寄ったり」になるのをこれ

までいくらでも見てきました。その上で思うのですが、コモディティ化

しても良いのじゃないかと考えている訳です。

「どうでも良い事は良い事に倣うのが必定」かなと思います。

以前就職活動している学生の「リクルートスーツ」が画一的だと指摘し

ているのを見てわたしは『そりゃ違う』と書いた事があります。

どれだけ多くの学生が「服装については悩まないですむ」事で助かって

いることかと思う訳です。少なくとも「ファッションセンスの優劣」で

大事な「個性」を見逃し損なう機会が減っているんじゃないかと思いま

す。

つまるところ「見かけじゃない」事を伝えるためには「見かけが一緒」

でなくてはいけません。

まあそう言いながらも「同じようなもの」を着ていても相手には着こな

しの良し悪しつまり「センス」は伝わっているものです。

2:10 PM

December 22, 2015


n-bench

n-bench1.jpg

n-bench2.jpg

10:35 AM

December 22, 2015


言葉と形

「わたしは言葉でデザインをしていない。デザインしたものを言葉にし

ているだけだ。」先日そうつぶやきました。

今年を振り返るとこれまでデザインした様々な製品のチカラによって自

分を押し上げてもらっていると実感した年でした。

同時に自分のデザインを言葉が越えられないと再認識した年でもありま

した。

Primarioの書類トレイやテープカッターの静謐な写真を見る度に自分は

だまっていた方が「ふさわしい」ように思えてきます。

材料の性質を無理無く引き出したそれらの製品はとても雄弁で普遍性を

秘めていると感じる訳です。

わたし自身は今と言う次代の情報やそこから引きおこる感情のただ中に

いるわけで、その磁力から逃れるのは難しい。

10:00 AM

December 20, 2015


fundamental(ファンダメンタル)

今から6年程前にわたしのデザインについて書いて下さったブログが最

近になって検索に出ていました。

有り難い事に表層的でなく深い部分でわたしの考え方を理解してもらっ

ていると文中から感じました。

内藤廣さんの建築についても書かれているのですが、奇遇にも先日出演

したFM番組の翌々週の出演者が内藤さんでした。

変な表現ですが「色々な事情があってそうなっているんだろう」という

事への理解とそこで「投げずに頑張っている事」への共感と敬意のよう

なものでしょうか。

そういう「洞察」をしてくれる人ばかりではありませんが、それを修復

してくれるのが時間の経過だと思います。

わたしはかつてここで「製品の価格を無視して写真映りの良さと実際に

使わずに褒めそやす人」について色々書いてきました。

それはブログにとどまらずインタビューの度に触れてきました。

時間の経過とともにそれは次第に「言う必要が無くなってきました」。

市場から消えて世間の関心からも忘れ去られていくからです。

「スタイル÷時間」という数式を思うのですが、同時に「本質×時間」

という数式も思います。

価格や使い勝手を無視すれば相当に「かっこいい」ものを作れる自信

は多いにある人ですから、世間から見て「かっこよくない」ものには

ちゃんと理由が存在します。

わたしが目指しているのは(?)、そういうものを作った時に見た人

がなぜそうなっているのか、その「わけ」を考えさせるそういうデザ

イナーです。

4:43 PM

December 17, 2015


image.jpeg

5:19 PM

December 13, 2015


フォルムとフォーム

Form roomという勉強会を以前(で申し訳ない)開いていましたが、そ

こに参加して下さった方の何人かには『卒業です』という言葉を贈りま

した。

基準は「周りに思いやれているか」というまことにストレートでシンプ

ルなものでした。『デザイン力は?』と思われるでしょうが、そんなも

の(といっては身もふたもないですが)は数時間の講習に何回か出ただ

けでは「簡単には習得出来ない」と思っています。

わたしの勉強会に参加する20代の後半や30代の人は多かれ少なかれなに

か「悩み」を持っているわけです。「このままでゴー!」なんていうイ

ケイケな人はわざわざお休みの大事な時間を「勉強会」に割いたりはし

ないと思うからです。

その各人が抱えている「なにか」をことほぐすのがわたしの役割である

と思っています。それをあからさまに「デザイナー悩み解決の会」なん

てしてしまったら逆に「参加しない」だろうとも思います。

いたずらに「Form room」なんて名前は付けていない訳で「Form」は

単なる「形状(フォルム)」だけではなくて「姿勢(フォーム)」とい

う意味もあるわけです。

_________________________________

最初の勉強会からは10年近い歳月が経ちましたが、そのうちの何人かは

あらたな商売を始められてわたしの目から見ても順調と感じるのですが、

その人達は偶然ではなく「もうわたしの勉強会に出る必要の無い卒業生」

であるわけです。

________________________________

数時間の授業でも人柄が見えてくるわけです。会の運営を申し出てくれ

る人、会場の準備や片付けを自主的にして下さる人。そういう人がだい

たい「卒業生」です。そう人達はわたしの勉強会に参加したから成長し

たわけではありません。

「そういう人柄を持ってしても上手くいかない事」もあるわけです。

多少お役に立てたとしたら『そこは問題ない。』とわたしが言い切った

事にあるのかもしれません。

そうしただけで「考える事や悩む事が大幅に減って目的が明確」になっ

たではないかと思います。

悩みを解決するわけではないけれど『そりゃ悩まなくても良いよ。』と

いう言葉はわたしも欲しかった。

6:32 PM

December 8, 2015


没頭

滋賀県立大学生活デザイン科での講評をしてまいりました。

テーマは「大人のランドセル」副題は「デザイン学生(自分たち)が使

いやすいもの」でしょうか。

課題を出したわたしも相当な「難問」だと思って出したのですが、学生

のみんなが頑張ってくれて力作が並びました。

その中から5つを選んで載せました。

3時間の講義枠でしたが、作品の講評だけでその時間を費やしたという

のも初めての経験でした。

最初に載せている「透明のバッグ」。ポイントは「入れるものを選ぶ」

という行為に言及している事です。

つまり学校で必要なものをなんでも入れるのではなく、入れる行為自体

に「デザイン」がはじまっているという「考え方」が美しい。

次の作品は「帆布」で作られていてランドセルにもトートバッグにもな

るものです。良さは「リアル」でしょうか。実際に使えるしおそらく制

作者も「気に入っている」という事が作品から伝わってきました。

次の「黒いランドセル」は、小学生のものにくらべて背面の「カット」

が急速になっていてそれが「大人感」を演出しています。

カットが大きいので中に入れたものが見やすい取り出しやすいという

特長があります。縫製も凝っていてもっとも「プロフェッショナル」

に近い仕事だと思いました。

その次のライトグレーのバッグは「その日の荷物の量に応じて2個に

したり1個ですませたり出来る」フレキシブルなアイディアです。

実際に製品になって良いと思わせる「風情」があります。

最後は着物地を使ったバッグですが、わたしはこの作品を見ていて

アイディアというか新しい視点をもらった気がするのですが、この柄

のせいかランドセルが「帯の結び目」のように見えたんですね。

帯がランドセルなのかランドセルが帯なのかわかりませんが、和洋折

衷の新しい「物入れ」のカタチがほの見えた気がしました。

_______________________________

今回新たに思ったのは「プレゼンテーションは作品と作者の一体感」

で出来ているという事です。作品の主旨にあうような服装をする事

そういう「背景作り」が作品を浮かび上がらせるという事でしょうか。

ランドセル1.jpg

ランドセル2.jpg

ランドセル3.jpg

ランドセル4.jpg

ランドセル5.jpg

11:00 AM

December 6, 2015


数というもの

ツィッターに最近新しい機能が追加されました。

「ツイートアクティビティ」。

ツイートした文を何人の人が見に来たかという事が判るシステムです。

(同じ人が複数回見に来てもカウントは増えます)

2011年にはじめたツィッターを一度やめて再開したわたしですが、当初

はあれよあれよとユーザー数が増えて1500まで行きました。

がしかし再開後は数年経った現在でもユーザー数は450ほどに留まって

いて、「いい話」を書いたと思うとユーザーがかならず減るという、ま

かふしぎなツィッターでもあります。

しかし今回の新機能「ツイートアクティビティ」を見てみてちょっと驚

きました。

以前『上手くいかない事を世の中のせいにする人はおおいけれど、上手

くいった事を世の中のおかげと考える人は少ない。』という微妙に刺激

的な文を掲載しましたが、

「ツイートアクティビティ」を見るとなんとこれまでの閲覧数が8900を

越えています。

まあフォロワーが10000人の人であればそういう数字も「当たり前」だ

と思いますが、なにせ分母が「450」ですからその20倍の人が、見てい

る(同じ人が何度も見ている)という事実が新しい機能のおかげであき

らかになったわけです。

4000以上という閲覧数も結構な数あるのでフォロワー数ではわからな

かった「隠れ価値」がツィッターにあった事を感じました。

11:18 AM

November 27, 2015


G線上にアリかナシか

バッハの名曲「G線上のアリア」は、バイオリンのG線(4玄ある内の最

低音)だけを使って演奏な曲である事からその名がつきました。

じゃあ一線だけを残したバイオリンで演奏をしているのが聞きたいと素

人は思ったりするのですが、たぶん「4玄ちゃんと張られていないとバ

ランスが成立しない」のだろうとこれまた素人考えで推測したりします。

大バッハの名曲を引き合いに出すのもなんですが、わたしもプロダクト

デザインに於いて「G線だけでデザインが出来ないものか?」という事を

考えて来ました。

わたしの中での「G線」は「直方体」です。

どんなテーマ(製品)であってもまず「直方体」に還元して考えてみる。

もちろん「ただの四角形」では出来ませんが、「G線上」にいろいろな

階調があるように四角形もまた「多様多彩」です。

にぶい音がする四角もあれば、するどい音がする四角もある。まさに四角

は「視覚」に訴えます。

実は「円筒」も四角であり「球」もまた四角です。

そういった「基本」を教えてくれたのがバウハウスです。わたしにとって

バウハウスは「G線」なんです。

6:48 PM

November 22, 2015


時間の感覚

毎年このくらいの時節になると好例の記事があります。

それは「一年は短くない」というお話。

そもそも論ですが「短いと思って徳な事は何一つ無い」という事です。

そう書いても「一年は短い」という人は後を絶ちません。根が深い。

短いと感じてている人にお勧め(まあ勧めもしませんが)な「発想の

転換法」があります。

それは「一年を11ヶ月だと思って過ごす事」です。

わたしはすでに実践しているのですが、その証左にこの時期になると

毎年のように「この一年はどうだっか」というブログを書いていたり

します。

11ヶ月+予備月一ヶ月。そうやって考えると「早く過ぎる歳月を自分

の意識が先にいく」というか追い越してしまいます。

7:33 PM

November 22, 2015


選択肢

今朝ぼーーとしながらBSで放送していた「X-GAME」を見ていましたら

ちょっと寝ていられなくなりました。

番組の後半にオフロードのカーレースがはじまってナスカーのチャンピ

オンだった58歳になるドライバーが予選で敗退して残念なんていうコメ

ントが流れていたので、結構年輩のベテランドライバーの「選択肢」な

のかと思って見ていたのですが、スタートからずっと先頭を走っている

クルマのドライバーが17歳と言っていてびっくり。

あれよあれよという間に終盤にさしかかり一台のクルマが横転してレー

スコースが走れなくなったので、一周を残してその17歳の少年が優勝し

てしまったのです。その名はSheldon Creed (シェルドン・クリード)

そこからネットを検索して彼のホームページを見た訳ですが、またびっ

くり。2005年7歳の時にすでに7から8歳のクラスのチャンピオン。

そして毎年確実にキャリアを積み重ねて来ています。

17歳にしてすでに「10年選手」です。

スポーツの世界が小さい時から触れるようになってどんどん年齢が下が

っていますが、「おじさんスポーツ」だと思っていたゴルフの世界も今

年ランキングトップに輝いたジョーダン・スピースは若干22歳です。

スピースは強い上に「タフ」で大きな大会の前後も試合に出続けていま

す。


デザインの世界でも時々「若くして」活躍する人が出てきますがわたし

は「なんとも思わない」わけです。20代で30代でも関係がない。なぜな

らそういった人が幼少期や小学校時代に「ふつうでは無かった」だろう

と推測するからです。

クリードのように「10年選手」だったかもしれません。デザインを若い

時から意識しないだろうと思うのは平凡です。だからそうならないわけ

ですが。このホームページを作ってくれた有馬さんが当時10代だったよ

うに、若い時からデザインが「選択肢」にある若者がいてもおかしくは

ないし、それこそが「普及」ではないでしょうか。

10:41 AM

November 18, 2015


エントリーシート

『このままでは巨匠は誕生しない。』

昨日、デザイナーと違う立場で長年プロダクトデザインと関わられてき

た方とお話をしてそういう事を感じました。

この15年は、プロダクトデザインにスポットライトがあたってスターデ

ザイナーも何人か誕生して、ある意味そういったデザイナーを知ってい

る事も「お洒落で知的」な事の証左にも思えるようになりました。

わたしはデザイナーである前に「デザインが好き」な人ですが、ここ何

年も「デザインを仕事にする」人の立場から書いて来たので、ついぞ

「総論」的に外側の人のようには思わない「クセ」がついていましたが

久しぶりにデザインに深く関わっている方とお話をして「目覚める」も

のがありました。

『このままでは巨匠は誕生しない。』というわたしの見解はいったい誰

に向かってその言葉を伝えようとしているのか。

それは他ならない自分自身への「喚起」なのかなと思う訳です。

_________________________________

人の評価と言うのは面白いもので、どれだけ多くの製品を送り出しても

その「総数」では判断されない。食べるため生きるためという事で妥協

的なデザインをしながら『いつかはああいうものをしよう。』と思って

もいつの間にか「使いやすいデザイナー」という評判が身に付いてそこ

から先の事を出来なくなるものです。

たまたま昨日もコーヒーショップで『薄いコーヒーは飲めない。濃く入

ったコーヒーはお湯を入れても風味があるが、薄く入れたコーヒーは、

煮詰めたところで風味がでない。』というお話をしました。

デザインの世界も同様に一般的な事を考えれば「薄いコーヒー」の方が

飲みやすく売りやすいかもしれない。しかしどちらの世界も経験を積め

ば「濃い方」にシフトする。

デザインの世界も「品の良い方。本質的な方」にシフトしていくものだ

とわたしは思っています。

かなり刺激的で「濃い」一日でしたが、あらたなデザインのスタートの

日でもあります。

巨匠等と言う表現は自分が成すものではないですが、少なくとも「希望」

というエントリーシートは出しておきたいと思います。

2015/11/18

9:42 AM

November 16, 2015


「数」と「比較」

まずは「格好わるい」話題から。

今から何年前でしょう。30年位前の事でしょうか。予備校時代の友人

がマンションを買ったと言うので新築のお宅にお邪魔しました。

よく考えたら30過ぎで早くもマンションを購入した(できた)という

事も驚きですが、なぜかわたしはその事よりも驚いた事がありました。

それは床の間のようなところに置かれた年賀状の「厚み」のすごさで

した。自分も仕事先との付き合いも増えてそれなりかなと思っていま

したが、ゆうに2倍から3倍以上の厚みでした。

大きな企業にいて人柄も人当たりも良くてマンションを若くして購入

した事を考えるとすでに管理職の段階に入っていたのかもしれません。

さらにいえば誠実な人なので自分からも相当数の年賀状を出していた

とは思いますが、「それらをすべてひっくるめて比較にならない程の

差が彼との間にはある」という事実がどかーっとわたしの上に落ちて

きました。

それ以来年賀状への情熱(?)は失せてしまいました。

実はその人はデザイナーから企画的な役割を担う事になっていました。

他方わたしは会社に入る前から将来には独立してフリーになろうと思

っていたので家を持つ事は最初から念頭になかったしマネージメント

する側ではなく実際にデザインをすることにこだわってきました。

年賀状の少なさ(そう少なくもないですが)はそういう自分の行き方

とつながっていると思います。

________________________________

なぜこんな恥ずかしい話をしたかといえば、ライフハッカーにfecebook

をすると自己肯定感を低下させる事があるという記事を見たからです。

知らなくても良い友人の自慢やいい話を目にする度に、自分のこころの

庭が貧相に思えてくる事は十分想像にかたくありません。

わたしはソーシャルネットワークで「フォロー」をしません。

相互性が高いものでも「相手の話が載らないようにこまめにカット」し

ています。なによりこのブログもコメント出来ない設定にしています。

「出来上がったもの」と「これからまとめよう」とする事には差が有り

ます。写真も「良い風に」撮れるし、文章も「作れる」わけですが、

そこには「ホントウ」の一部しかありません。

そんなわけでソーシャルネットワークのフォロワーも年賀状と同様にた

いした数ではないわけです。

10:13 AM

November 14, 2015


スタンス

昨日、六本木ヒルズのビジネス棟のセキュリティーゲートのあるロビ

ーで担当の方と待ち合わせをしましたが、その時に気がついたのは、

ロビーにある欄干の上部にある木の手すりに斜めの「板」が追加され

ていた事でした。

昨日の放送の中でも『チャージ機の上にカバンを置けないように斜め

にしています。』と言いましたが、そういう経験から「モノの上」が

気になってしょうがないわけです。

その手すりの「斜めの板」は手前側に傾いています。

理由を考えましたが、同じフロアにコーヒーショップがあるので、そ

こで買ったコーヒーカップを手すりに「載せた」人がいて階下に落下

したのかもしれないし、実際にそういう事が無くても「危険」を感じ

た方の提案によるものだと推測しました。

逆にいえば「最初からどうしてそういう設計にしたのか」という事も

言えなくはありません。

実は最近もある有名な彫刻家がデザインした橋を渡ってきました。

あまりの欄干の低さにびっくりしました。結構川からも高さがあるし

その日は寒かった事もあって落ちるとどうなるかと気持ちも寒くなり

ました。

何年か前に有名な建築家の手になる美術館を訪問した時も吹き抜けの

横にある通路の欄干の低さが気になってしまいました。

もしその低さがプロポーションという「美のため」ならそれはわたし

には受け入れられません。有名という言葉がそういう指摘をしにくく

なるようならその有り様は変です。

ちなみにセキュリティーゲートの開閉扉はゴムで出来ていて誤動作し

ても通行者に痛い思いをさせないように設計されています。

わたしは有名になる事は「自分のしたい事をしやすくなるため」だと

は思っていません。

あくまでも「する側」ではなく「させられる側」の立場であり続けた

いと思っています。

7:06 PM

November 14, 2015


「モノ」語り

J-WAVE2.jpg

はい。J-WAVEに出演して参りました。

あっという間でありました。

放送で紹介しようとお持ちした様々なこれまでの製品のエピソードやそ

の感想のお話を伺っていたらいつの間にか30分でした。

クリス智子さんのすばやく的確な判断のおかげで、ガイドラインがどん

どん出来上がっていってその「手すり」につかまりながらお話をする事

が出来ました。

それにしてもスタッフの下田さんの仕事もすばやい。

事務所に戻って来たらすでにサイトに写真が掲載されていました。

2:54 PM

November 10, 2015


変わらないもの

j-wave.jpg

今週の土曜日FM番組に出ます。

2009年に信号機の写真展「新東京百景」を開くにあたって番宣のような

かたちで一度J-WAVEに出させて頂きましたが、その番組の制作を担当

されていた方に再びお声をかけて頂きました。

仕事もそうですが、以前ご一緒した方からまた声をかけて頂けると言う

のはとても嬉しい事です。そうやって生まれた製品がPrimarioだったわ

です。最近も数年前にお声掛け頂いてその時は仕事に発展しませんでし

たがまた一緒にしましょうというお話がありました。

余談ですが、自宅の電話番号は独立した時から一度も変えていません。

27年でしょうか。つまりフリーランスの期間と電話番号が「一致」して

いるのです。人というのはいつ何時「思いつく」かもしれません。

変わっていないと言うのもこうなるとひとつの「価値」です。

紹介文の中でも「長年にわたり様々な物を生み出し続けるそのデザイン

観とは?」と書いて頂いていますが、常に変化をし続ける価値観や技術

とどう折り合いながらある意味「変わらないもの」をデザインしてきた

かについて一端をお話し出来たらと思います。

しかしこのブログを読み続けてくださっている方達には逆輸入かもしれ

ません。

10:39 AM

November 9, 2015


理解者

考えてみると、わたしのデザインというか美術的素養の最初の理解者は

父親でした。

予備校で文化祭があった時に、そこに出向いて校内に並んだデッサンを

観た上で息子の絵を褒めていました。

大学に入ってスケッチブックを見せた時も喜んでいた。まあスケッチブ

ックを親に見せるという時点でわたしもそれなりに自信があったのかと

思ったりもします。その上で『お前は大器晩成だ。時間がかかるだろう

がいずれはモノにはなるだろう。』と言ってました。

わたしは今でもこの父の「大器晩成」という言葉を大事に思っています。

おかげで晩成なんだからそう簡単には上手くはいかないだろうとゆった

りとした気持ちで状況を思えたわけです。

まったく美術的な素養があったとは思えない父ですが「褒められ」るだ

けで「その気になる」わたしも面白い。

父が「自分の子供で無くても褒めるに値するという客観性を持っていた

のか単なる「親ばか」なのかは良く判りませんが、本や映画が好きだっ

た事もあってその言葉には「なにか信憑性」を感じていたのだと思いま

す。後年芸術新潮に長く「きまぐれ美術館」というエッセーを連載して

いた画廊のオーナーだった洲之内徹さんに父親が良く似ている事を知っ

たのですが、そういう美術評論家的な空気も関係していたのかもしれま

せん。

その父親が亡くなって20年近い歳月が流れましたが、今ではわたしの最

大の理解者は自分自身かなと思ったりします。

それはある意味「父親の評価した自分を継続して支持しない訳にはいか

ない」という不思議な心情もあったりします。

思えば父親も母親もわたしが選んだ事を一度も否定した事がありません。

普通科に進まずに工業高校に進む事も、画家を目指す事もそれをやめて

またデザインを選んだ事も会社もその会社を変わる事もそして辞めて独

立する事も反対はおろか支持すらしてくれました。

思うにそれは才能ではなくてなにをしても「生活出来る」というチカラ

を評価していてくれたのかと思います。

4:57 PM

November 7, 2015


逆輸入的な

LIFESTYLE.jpg

今年は、なんだか知らないところで評価されているような気がするのです。

特許庁の試験問題に出た事もそうですが、自分の知らない人の間で「普及」

がはじまっているそんな感覚です。

昨日「美の巨人たち」で紹介されていた金工家正阿弥勝義の言葉

「私の作品は10年先に落ち着き、100年先にも変わらない」

なかなかプロダクトの製品ではこういった長い時間感覚は得にくいですが

ことPrimarioに関しては「そういう可能性」も無くはないように思います。

なぜなら今回「PREMIUM JAPAN」で紹介していただいた製品はすでに

発表後7年以上の歳月が経っているからであり、「逆輸入」とタイトルし

たのは、このブログをずっと見て下さっている方達はその事をよく理解

しているからです。

「シンプルとは実は複雑であり、シンプルだからといってすぐに理解さ

れるものではない」というのがわたしの思うところです。

その「複雑なシンプルさ」ゆえ、時間が経過しても古くならない。

11:54 AM

November 6, 2015


デザインと芸術

スマホスタンド.jpg

デザインは芸術や建築から大いなる影響を受けていますが、他方デザイン

は芸術に影響を与える事はあるのだろうか?

Primarioをデザインして7年が経過しましたが、判って来たのはそれらの

ピカピカ光るステンレスの塊はなにか「機能」していないと受け入れら

れないという事です。

まあそれらの「機能」が良く出来ているかは別として「ただのオブジェ」

だと理解されないわけです。

わたしはこれまでも「ロータス」と名付けたオブジェをデザインしまし

たが、四角い箱が次第に30度づつ「開いていく」様子を「描いた」もの

は結局のところ製品化に至りませんでした。

要するにそれは生活で「使えない」わけです。

つまり「用の美」はあっても「美の用」はないわけです。

しかしこれが1000分の一の建築模型だとすると球にそれは「用の美(微

妙ですが)」に近づいていく訳です。ルドーの「球体の家」からヒント

を得たなどと書くとさらにもっともらしい。

とはいえ「使えるもの」としての「方便」というか「いいわけ」にこれ

は「スマートフォンスタンド」として機能している訳です。

モノは「三点」で支持すると安定しますが、この場合底面の二点(?)

と球体の「一点」で安定するように出来ています。

今回はしませんでしたが、球体をスライド式にすればスマートフォンの

角度を任意で変える事が可能です。どう動かしても円(球)の「任意の

一点」が必ず作用するわけです。

『スマートフォンが置かれていない時にはオブジェとして見えるスタン

ドをデザインして欲しい。』という高地さんのリクエストに応えたもの

です。案外に「スマート」な「スマートフォンスタンド」なんですよ。

10:58 AM

November 6, 2015


学校のデザイン

わたしは言っておきながらまだ実現していない事があります。

それは「小学校のデザイン」。

いまから10年前に勉強会を開きましたが、そこに参加してくれていた

その数年後に参加者の方達に赤ちゃんが何人も誕生しました。

その赤ちゃんが小学校に入った時に役立てる事として考えたのが、そ

こで使われる道具類をひいては学校自体をデザイン出来ないものかな

と考えたわけです。

2009年の秋に信号機の写真展を開いてそのオープニングトークとして

ライターの加藤さんと建築家の谷尻さんと三人でお話をしましたが、

その場で『小学校のデザインがしたいです。』と宣言しましたし、そ

の翌年に掲載されたエキサイトイズムのインタビューの最後に同じよ

うなお話をしました。

それから5年。当時の赤ちゃんはしっかり小学生になっていますが未だ

にその「夢」はまだ実現出来ていません。

そんなわけですが、事務所の近所には小学校がありそこに附属した赤

ちゃん支援の設備があるおかげで『まだかなあ。』という声が常にここ

ろの中にあるわけです。

小学校自体もですが、常々ふしぎに思っているのがランドセルという

かばんの形態です。

まだ小さい時期には「ランドセルに背負われている」という感じであ

り、高学年になると今度は「大人がランドセルを背負っている」よう

な違和感があったり、「ジャストサイズ」の時期はほんの数年かなと

思ったりします。

________________________________

まあそういう話は別の時期にするとして、その「ランドセル」がまさ

に大人に流行して来ていると言う話題を最近見た訳です。

もともと「かばん好き」な事と、さっきから書いている「小学校のデ

ザイン」が融合して今回の課題を考えつきました。

デザインを学ぶ学生は「荷物が多くかつ荷物が大きい」。さらにいえば

滋賀県立大学の学生さんは自転車通学の方が多くいらっしゃるので、ラ

ンドセルのように「背負えるタイプ」が良いと思い、これまでに経験し

た失敗もカタチを考えるのに役立つのではないかと思うのです。

そうとうに「荷の重い」課題ですが、「重い」を「思い」に変えてくだ

さることを期待しております。

ポスター制作:本保絵莉子さん(2年)

2015/11/6 秋田道夫

秋田道夫先生ポスター2015-2.jpg

9:24 AM

November 5, 2015


ゲーリーとアンドー

ゲーリー1.jpg

21_21を手がけたのが安藤忠雄さんでゲーリーと親交が深い事は以前

から知っていたのですが、ある意味「競演」がやっと実現したという

気がします。

その「念願かなった」はずの会場にわたしは20分といませんでした。

記念のポスターとグラスを買ってさっさと会場を後にしました。

展示が面白くなかったわけではありません。とても面白かった。

なにせ「ゲーリーが好きすぎる」わたしですから、その「大好物」と

どう対峙してよいのか良く判らないのです。

ある意味こころの中でそれらはすべて「旧知」なのかもしれません。

3:51 PM

November 5, 2015


「概念」というお話

わたしは毎年今頃つまり11月の初め頃に「今年はこんな年でした」とい

うまとめをここに書いています。

一年は「10ヶ月」というのがわたしの「概念」で、一応10月をもって今

年を「仮締め」します。

実際には11月12月にも様々な仕事や出来事があるのですが、それもまた

良しとします。

10ヶ月で一応終わって11月は「予備月」で12月は来年の「準備月」とい

う風に考えています。

『いやー1年はあっという間だ』という事を記憶する限り口にもしないし

なにより「思っていない」わけです。

アインシュタインの相対性理論ではありませんが「速く動けば時間は長く

なる」そう思っているので、時間の有無にかかわらず物事は迅速をむねと

しています。

同様に暑さ寒さにもあまり関心をよせません。暑い時は『今日は暖かいね』

と言い、寒い時には『今日は涼しいねえ』と言います。

暑いと言っても寒いと嘆いても「なにもかわらない」。

9:44 AM

November 3, 2015


ロングライフ

最近は「なにもしない」時間の大切さを感じているので、ニュースもあ

まり見ないし、SNSも時々しか見ないようにしています。

ニュースの中にはデザインの事も含まれている訳ですが、そういうもの

に触れない事が以前と違って「遅れる」「ずれる」「はずれる」という

風に感じなくなっている自分がいます。

「新製品の数に依存しないデザイナーとしての評価」が得られれば嬉し

いと思っているのですが、ある意味矛盾した考えでもあるわけですが、

そこを「埋めて」くれるのが、過去の製品(作品)の「その後の評価」

ではないかと思っています。

そういった意味で、製品の寿命の長い公共機器の仕事は自分の目でもそ

の存在と価値を知らしめてくれるわけです。

最近、広島と岡山のJR在来線に乗る機会があったのですが、どちらの

駅でもICOCAのチャージ機が今でも活躍しているのを目の当たりにし

ました。新大阪駅の新装なったコンコースでもわざわざチャージ機が

「住む」ためのくぼみが設けられていたりします。

公共機器と言えば薄型のLED信号機が自分の代表作ですが、こちらは

もうどこに行ってもというか「自分が行く先々」にすでに存在してい

て6年前に写真展を開いた時には『うちの街にはまだついていない。』

という声もありましたが、おそらく設置されていない県はないのでは

ないかと思います。 チャージ機・信号機・セキュリティーゲートそ

してこれから普及して行くだろう街路灯やスマートポールによって、

わたしは、日本のどこに行ってもそれらの製品の仕事ぶりを見ながら

「自分」を確認出来るというのはとても贅沢な事です。

そういった意味では、自己紹介で「公共機器も」手がけるとされるこ

とが多いのですが「公共機器から」と言った方が適切な気がします。

11:56 AM

October 18, 2015


当たり前ですみません

自分が教える側になってわかった事は「勤勉」という事の大事さです。

いくら実力が備わっていても準備や練習を怠ってしまってはその勤勉な

人にそうばん先を越されてしまうという事です。

もちろん勤勉だけですべてが上手くいく訳でもありませんが、その勤勉

さと「実力」がそなわってはじめて「次のゲート」が開くものだと思い

ます。

実は、ブログやSNSの文章を見ているだけで書いている人が勤勉なのか

が、そこはかとなくわかってしまう事です。こわい。

ここからが本題ですが、その「勤勉」にも種類があるなあと経験から思

う訳です。

ひとつは「消極的勤勉」。別名「表層的勤勉」。

無遅刻で無欠勤。しかしながら考えているのはアフターファイブの事ば

かり。思い起こせば高校時代はまさに「表層的勤勉」でありました。

正直こういうのは「勤勉」の範疇ではないのかもしれません。

もうひとつは「積極的勤勉」であり「内面的勤勉」です。

こういうのがほんとうの「勤勉」ですね。

さらにいえば「勤勉」が身に付くと「他人から見て勤勉かどうか」が気

にならなくなっていきます。

結局のところ「結果を残す」というのが目的であってただそこに居続け

る事が「勤勉」の真意ではないなあと気がつく訳です。

一応朝は早めに出勤登校するけれど帰りは早くても問題はないなあと思

えてくるわけです。

なんでもそうですが、結局は「内側」に真意はあります。

フリーランスのデザイナーは「外的勤勉」では勤まりません。

10:50 AM

October 14, 2015


ディケード

今から5年前の2010年にデザインネットの企画で坂井直樹さんと「デザ

インディケード(この10年)」というタイトルで対談をさせていただき

ました。

今にして思えば坂井さんのお話はある種予言的で「今聞くとちょうど良

い」という感じがします。

どうしてわたしと坂井さんの間に「5年の差」が生まれたかと言えば、も

ちろん経験値の差である事は自明ですが、わたしはある意味その流れに

インボルブ(巻き込まれ)されていたし、してもいたという当事者だっ

たからかなと思ったりします。

それぐらい2000年から2010年のプロダクトデザインの潮流はわたしには

「特別な10年」のように思っていた訳です。しかしながら理解するため

に必要だった5年を経過して当時の隆盛をほんと街中で見る事が出来なく

なった今、そこでいわれた哲学はスタイルをフォローするための便宜で

あって普遍の真理とは別種のものだったと感じています。

_________________________________

わたしは今年は「変わり目」の年だとなぜか思っていました。

どう変わるのかもわかりませんが、ある種の「魔法」がとけて新たな

「魔法」がはじまるのかもしれません。しかしわたしはデザインは魔法

ではなく「日常」のものであって、「特定化」するのは好みません。

様々な人(デザイナー)が、色々な形でデザインの可能性をユーザーに

見せるそういう次代にわたしもエントリーしたいと思っています。

11:18 AM

October 13, 2015


不器用のすすめ

100ninn.jpg

うつぼ公園そばにあるセレクトショップ「ストラクト」の店長さんであ

るハラダさんがブログで「100人の日用品」を紹介されていますが、そ

こにあったわたしの展示写真もあったのでそれをお借りしてわたしの出

展した「果物ナイフ」についてお話をしたいと思います。

_________________________________

このすてきな果物ナイフが我が家にやって来たのは今から

50年近く前の事です。そうこう見えて「50歳」なのです。黄色い柄の部分

にあった青いエンブレムは無くなってしまいましたが、黄色に青のワンポ

イントはさらに素敵でした。当時会社の保健室に勤めていた母が先生から

ドイツ土産として頂いたものです。つまり先生のモノを見る美意識の高さ

に改めて驚きます。ほんとにこれが「果物用ナイフ」なのかは判らないの

ですが、果物以外にチーズを切ったりパンを切ったりバターを塗ったりと

なにかと便利なものです。

しかしなぜ50年近くも原型をとどめて切れ味も現役なのかを考えるとその

「形状」にヒントがあります。先が尖っていないおかげで硬いものにさし

たりして折れる事がありません。

「長続きするもの(人)は不器用である。」そんな格言を思いつくのです

が、考えてみると充分「汎用」な製品であります。

プロダクトデザイナー

秋田道夫

4:13 PM

October 6, 2015


苦手の効能

いまさらながらの感想ですが、自分に「苦手の意識」というか自覚が

あって良かったなあと思うのです。

苦手があるおかげで、会った人の言葉に素直に耳を傾けられる。

もしわたしが諸事について精通しているという気持ちでいたらそうは

なれなかったように思うのです。

正直デザインの事ですら知らないし事は沢山あるし、自分がこれまで

デザインした製品についても詳しい人に比べれば判らない事だらけだ

と思っています。

「判ったような気になる」と新しいものを受け付けにくくなるかと思

って、あえて「詳しくならなかった」とも言えます。

新たに知ろうというのがわたしのスタンスです。

まあ記憶力が悪いともいえます。

7:00 PM

September 30, 2015


JETROセミナー

jetroセミナー.jpg

お知らせをもうひとつ。

10月9日赤坂にあるJETRO(日本貿易振興機構)本部でセミナーが開か

れます。「海外販路開拓セミナー」の講師としてセラミックジャパンの

大橋社長が講演をされます。

3:49 PM

September 30, 2015


100人の日用品展

100人.jpg

10月3日から18日まで神戸で開催される「100人の日用品展」にわたし

も出品させて頂きます。

100人の方がそれぞれの思う「日用品」を2点出品しそれについてコメ

ントをしています。

12:47 PM

September 25, 2015


学びについて

いつの時代も、先生にとって学生のみんなは「はがゆい」存在なんだと

思います。先生になる人はおおむねその同級生の中で抜きん出て学力も

あり努力もする人達なのでどうしても「勉強をまじめにしてくれない」

という学生の有り様は残念に映ります。

夏目漱石が、晩年にある大学で講演会を開いた時の内容が文章化されて

残されていますが、その大学で教授をしている漱石の大学時代の後輩が

『最近の学生は勉強が足らない。』と漱石に話した事を取り上げて『そ

んな事を言える程自分たちも勉強しなかった事を立場が変わると忘れる

ものか。』と語っています。

学業優秀でならす夏目漱石にそんな事を言われてしまっては立つ瀬が無

い訳ですが、「はがゆさ」は今に始まった事でないいい証左かなと思い

ました。

わたしも漱石のように成績に比して「努力不足」の自覚があればカッコ

いいのですが、大学時代暇な時には図書館に入り浸って海外のデザイン

雑誌を読みあさっていたという記憶があるので、そう言えないのが残念

です。

予備校時代にデッサンの授業にあたって石膏像を「いい位置」を確保す

るのは絵の腕以上に大事な事だったので、すこしでも良い場所を取る為

に予備校の玄関のドアが開く前から並ぶのですが、結局デッサンの評価

と「早く来た人」がほぼ一致していたわけです。

デザインなんていうと「いい加減で天才的な才能」がいてもよさそうな

ものですが、これまた残念な事に多くの優秀な人は勤勉です。

デザインをするにあたって、どれだけ過去の製品や作品を知っているか

そこから派生してどれだけのデザイナーを知っているかがそのまま課題

の質に反映されていきます。

__________________________________

小学校でも中学校でも絵を描いたり工作をしたりしていてそれはとても

自由で楽しい時間だったと思います。ある意味「勉強」ではなくそこか

ら逃げ出せる時間でもあったかもしれません。そういう「甘い記憶」が

ある人がデザインを目指すのかもしれません。しかそこでは「デザイン」

は学んでいないのです。特にプロダクトデザインは。

どこの美術系学校でもプロダクトデザインはグラフィックに比べて人気

がないものです。その理由の一つは「人が欲しいと思えるもの」「条件

をクリアする」という「不自由さ」なのかなと思ったりもします。

でもその「不自由さ」こそが頭を使うし工夫も生まれる「きっかけ」で

もあってやたら「面白い」のです。

まあそういう気持ちになるには、「面白くない」という努力もしないと

いけない「時期」があるということです。

3:10 PM

September 23, 2015


デザインの領域

なんだかこの一年間で最大のヒット商品はタケダデザインの「メジャー」

という事になりそうな勢いです。

画像検索してもなぜかメジャーの写真がどんと先頭に出て来たり、先日

お知らせしたYahooの商品紹介もまたトップ画面で紹介して下さったよう

でなんとviewの総数が65万件というお化けのような数になっています。

もちろんメジャーはカロデザインの山口英文さんのデザインです。

わたしがした事と言えば以前から知っている山口さんをタケダの高地さん

に紹介しただけで、後は「なんにも」しておりません。

__________________________________

「恩というのは受けた相手には返せない。それは後ろに継がれるものだ。」

そんな事を昔書きました。

わたし自身これまで多くの人に仕事を紹介して頂いてきました。それがな

ければ今のわたしはありません。そして相手に充分にお礼をしたというと、

はなはだ自信が無い訳です。

自分が紹介の機会を見いだして「良いデザインをしてくれそうなデザイナ

ー」に活躍をしてもらうのがせめてもの恩返しかなと思っています。

5:31 PM

September 22, 2015


バージョンアップ

先日手持ちのiPhoneのiosが9.0にバージョンアップされました。

それがどういう事になるのかも考えずにすんなりバージョンアップに同

意したのですが、バージョンアップした9.0がパソコン本体のiTuneでは

認識されないという注意のコメントが表示されました。

以前の8.0に「ダウンバージョーン」をする手段もある事がわかりました

がすでに更新したiPhoneがパソコン上では「すでにいない」事になった

状態ではダウンバージョーンも出来ない事がわかりました。

なぜならパソコン本体のosのバージョン自体が古いものなのでiTuneが

そもそも最新ではないわけです。

ある意味バージョンアップによる「玉突き衝突」状態が発生した訳です。

本体のosを新しくするのは一見「良い」のですが、そうなると今使い慣

れている3Dソフトが動かなくなる事が予想されます。

ちなみにその新しいosで動く「新しい3Dソフト」を既に体感済みですが、

使い慣れた以前のものと比べると操作性が「わたしには」良くないと感

じています。

Appleショップや量販店でお話を伺っても自分が思いつく手だてを越えた

アドバイスも難しいようですし、そもそも「バージョンアップは善」と

いう了解事の中で仕事をされている方に「過去に戻る(留まる)」とい

う相談は難しい。

_

事務所に戻って「冷静に」考えるとiTuneにiPhoneが認識されなくても

一番よく使っているiPhotoが認識してくれるので「このままで良い」と

いう結論に落ち着きました。

何年かに一度突然向こうから「不便」がやってくるなあというのがバー

ジョンアップに対する偽らざる気持ちです。

_________________________________

「機能を増やすには技術がいるが、機能を減らすには哲学がいる」とい

う言葉をAppleの設計思想に通じると感じる人が少なくないのですが、そ

れはちょっと違うと思います。もっと周到に「未来的に」機能を増やし

てるのがAppleなのかもしれません。

いつのまにかデザインという概念がハードウェアの次元からソフトウェア

も含めた「機能」というところへ移行しているわけです。

先の言葉に最初に反応したのがWebデザインやソフトのエンジニアだった

というのが象徴的ではあります。

11:04 AM

September 14, 2015


得と徳

竹内幹という経済学者の方がインタビューの中でこう言われています。

「経済学では、人は自分の利益のために振る舞う利己的な存在だと想定

します。」

この記事を見いだしたのは今年の春だったでしょうか。

別段名言のつもりで言われたわけではなくて「経済学上の常識」を話さ

れただけですが、とてつもない「公式」を知ってしまったような気にわ

たしはなりました。

この言葉をいつ紹介しようかと思っていたら次から次からいろんな事が

起きてその最中に書くには「生々しい」と思ったので半年が経過しまし

た。ある意味わたしがブログを書くテンポが急速に遅くなったのもこの

言葉とどう向き合うかという思案の結果かもしれないと思ったりします。

先の話の中にある「利益」は経済学では金銭をさすのかもしれませんが、

もっと広げて考えると相手に良く思われたと言うのも「利益」とも言え

るかと思います。

そうやって「自己の利益」で考えるのが「ふつうの人」だとすると、あ

まりにも多くの人が「美しい人」つまり「他人を優先する人」という架

空の人格にしばられていると思う訳です。

さらに言えば自身をしばるだけでなく「他人についてもそれを期待しま

た失望をする」という事です。

わたしは自分の中にある「利己的な性格」を知覚していますから、他人

に「美しいもの」を期待するのは「無い物ねだり」だと思っています。

とはいえわたしは友人を選ぶ時にはなるべく「自分の利益」について

「遠回り」に考えたり他人になにかを「期待しない人」を選ぶようにし

ています。世の中全体としては少数かもしれませんが、それでも結構な

人が友人でいてくれるのは幸いな事です。

わたしは相手に金銭やモノのプレゼントはなるべくしませんが、少しは

「言葉」をプレゼントしたいなあと心がけています。

「誰からも好かれなくてはいけないなどと思わず、人には普通に接した

ほうがいい。」ニーチェ

9:55 AM

September 2, 2015


育む

なんだかさりげなくすごい事になっております。

西武そごうのギフトカタログに「Gift Delivery 」というものがあるので

すがその中で9月に更新された「FSコース(税込み6,040円)」の内容

がすごいわけです。

表紙をめくって最初に登場するのがセラミックジャパンの「do-nabe」

で次のページがなんとタケダデザインプロジェクトの「メジャー」。

カタログに掲載されている製品は600点以上でその巻頭を自分の関わっ

た製品が掲載されている訳です。

「メジャーミリセカンド」が文具大賞グランプリを受賞したおかげで

様々な雑誌やネットでも取り上げられるようになりました。

同時に、ひとつの際立った製品の登場によってタケダデザインでこれ

まで作られている製品にもスポットライトがあたるようになりました。

ヤフーのショッピンサイトで特集され、そしてONKYOのショッピン

グサイトでも扱われるようになりました。

先月の末からは、新宿高島屋でも扱われるようにもなり、先日リニュ

ーアルされた渋谷西武にも置かれ、来月には別の大手百貨店にも特設

展示される予定になっています。

今年の秋はタケダデザインプロジェクトが熱いのです。

catarog.jpg

yahoo-shop.jpg

onkyo.jpg

大阪梅田の阪急百貨店

10:05 AM

August 31, 2015


タクシー

ライフハッカーにタクシーについて触れられていたのでちょっと自分の

経験を書いてみようかと思います。

ここ10年以上出張する回数が増えました。

月に3度出かける事も少なくありません。

この出張回数は微妙で、しょっちゅう出かける人とめったに出張が無い

人の「間」ぐらいでしょうか。その事が気がつくのを遅らせた原因でも

あったりします。

というのも5年位前から出張から帰ると必ずといいほど腰が痛くなったり

風邪をひいたりするようになりました。

ふつうであれば年のせいだと思うのでしょうが、なにか要因があるだろ

うと思って考えると、出張先で荷物をもって(時にはひいて)結構な距

離を歩いていて疲れてしまってそれがとれないまま戻るからだろうと思

ったわけです。

尾籠な話ですが身体をこわしてからお医者さんにかかったり整体に通っ

たりする費用がばかにならない。

そう考えると出張先で駅のコインロッカーに荷物を預けて身軽にして、

かつ歩かないでタクシーに乗ったりする方が快適かつ結果的には安上が

りだと思い実行するようになりました。

効果は覿面(てきめん)でした。それ以降は腰を痛めたり風邪をひいた

りすることがめっきり少なくなりました。ゼロではないですよ。

出張先でなにかあるとクラインとにも家族にも迷惑がかかります。

そんなわけで出張先では、なにもしないでばんばんエスカレーターやエ

レベーターを積極的に使っています。

そうそうわたしは「環境が変わると継続出来ない日常のルーティーン」

を、継続出来る日常でもできるだけ持たないようにして出張に備えてい

ます。

10:11 AM

August 25, 2015


ステンレス

MA-Kettle小.jpg

わたしはずっとこのステンレスケトルを使っています。

二台目として塗装の白のモデルも使っていますがそれも悪くはないので

すが、ボディに景色が映るか映らないかでこんなにもモノから伝わる空

気が違うのかと思ったりします。

残念な事に数年前に製造中止となりましたが、最近またこのケトルの

「良さ」をしみじみ感じています。

デザイン家電という流行が無ければ生まれなかった製品ではありますが

そういう流行とは関係なくあって良いもののように改めて感じいていま

す。

驚くべきはその内側の綺麗で何年経ってもぴかぴかのままです。おかげ

でポット用の洗剤をこれまで一度も使った事がありません。

「適当に使っていても長く使える」というコンセプトに合致しておりま

す。

12:02 PM

August 23, 2015


primario-トレイ.jpg

2:42 PM

August 17, 2015


デザイナー

「青春がないのも、青春だ。」というCMのキャッチコピーが秀逸だな

と思っています。

「なにがデザイナーらしいかはよく分らないけれど、デザインしている

からデザイナーだ。」そんな感じでしょうか。

11:30 AM

August 8, 2015


チャーミングな欠点

primaioiPhoneスタンド.jpg

このなにやらわけの分らない物体は何かと言えば「スマートフォンスタ

ンド」。

ステンレス製の「球体」が背もたれ、手前のステンレスの丸棒が「スト

ッパー」。左にある丸棒はカギをかける為のもの。というか球体と丸棒

で「オブジェ」が作れないかと思った次第。

オスカーニーマイヤーのブラジリアへのオマージュだと言ってもみんな

は信じないでしょうが「ホントウ」です。

そしてある意味「出尽くした感」のあるスマートフォンスタンドの世界

に一石を投じるという「意欲作」でもあります。

先日のISOTでタケダデザインプロジェクトのブースに出展しましたが

本人自身が『そう簡単には理解されないだろう』と思っていましたが、

あにはからんや以外とバイヤーの方々に好評でこれから色々な場所で

見かけるようになるかもしれません。

_______________________________

平素はなるべく欠点を無くす「合理的な結論の造形」を目指していま

すが、時々は「チャーミングな欠点」という視点でデザインを考える

ときがあります。逆にいえば欠点が無いものでは「ブレークスルー」

しないと思う訳です。

それまでに無いものを生み出すには欠点を許容しなければ生まれない。

美しい無駄は次のなにかを生み出す動機になるのではないかと。

とはいうものの「実物」を見ると見る人に「なにか」を喚起するだけ

のチカラがこのスケッチの何倍ものピカピカに仕上がった「物体」に

はあります。

7:18 PM

August 7, 2015


世界観

言い訳.jpg

このようなものを見つけてしまいました。

自分の言葉を紹介するのも変ですが、柳宗理さんの「本当の美は生まれ

るもので作り出すものではない」という言葉や亀倉雄策さんの「デザイ

ンは明るい生活の歌である。」という言葉を知ってもらえるだけでも紹

介の価値はあります。

以前にも触れた事がありますが、柳さんと亀倉さんは1915年生まれ。

誕生日も二ヶ月程しか違いません。

おふたりの言葉には広がりがあり雄大です。

「良いデザインには理由は無く、そうでないデザインには言い訳がある」

それらに比べてわたしの言葉はちょっと皮肉な文言です。世界が狭い。

デザインを生み出す世代とそれらが溢れ出した世代の違いというのは

言い訳ですね。

3:43 PM

July 29, 2015


道程

先日紹介した「検査装置スポットケムバナリスト」に使われるコントロ

ール製品が発売されました。

コントロールとは、検査装置が正しい測定結果を出しているかを調べる

ために一定の数値で作られた薬剤の事です。

ちなみにパシフィック横浜で7月31日から三日間開催される「第1回全国

ファーマシーフェア2015」でアークレイブースにて展示される予定です。

出展内容の説明の筆頭にスポットケムバナリストが紹介されているので

今回の「目玉商品」なのかもしれません。

最先端。医療機器が精度の高さを保ちながら小型になり利便になってい

くそういう時代を象徴する機器です。

しかしいつのまにかこういった先端の製品をデザインしているデザイナ

ーとしては最高齢かもしれません。いってみればまだ60過ぎなのに。

__________________________________

わたしには大きく分けて三つの時期があります。

ひとつはインハウスデザイナーとしての11年間。そして独立してからの

ほとんどメディアに取り上げられる事の無かった15年間。そしてなにか

と記事になるようになったこの10数年間です。

12:52 PM

July 27, 2015


自然体

無理をしない

見栄をはらない

自己主張があまりない

人によって態度を変えない

自然体の定義。

しかし人はみんな本来自然体だと思うのでどうして自然で無くなるのかを考える方が役に立つ話かと思うわけです。

わたしが思うには自然体は損だという事に気がついた人は戻ってこない。

人の評価を得る為に無理をする。人により良く見せたい為に着飾る。

自分の存在を示したくて自己主張する。

自分の役割がより高くなる人には近寄り、あまり期待出来ない相手にはつれなくする。

何かそれは当然で、自然体の人よりも人間らしいという意味においてとても自然体なように思えてきます。

7:30 PM