Archive of February 2021
February 26, 2021
つまるところ
5:06 PM
February 24, 2021
線
プロダクトデザインは「面」の仕事と言っても良いものです。
面が連続して物体が形成されます。
面白いのは、昨日紹介した火星探査機ですが、タイヤがついているので
一応「クルマ」ですが、ふつうあるはずの「カバー(ボディー)」があ
りません。それは軽量化を図る事と別に「高速」で走行するわけでもな
いので、空気抵抗を加味する必要もありません。さらに言えばそのカバ
ーの形状を見て『カッコいい。』と言って評価する「人間」もそこには
居ないわけです。ゆえに見場については考慮しません。
もちろん「機能に特化した剥き出しの部品」というものもある意味カッ
コいいという感じ方もありえますが。
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プロダクトデザインは「面」の仕事と書きましたがつまるところは「線」
の伸びやかさ「豊かさ」にたどり着きます。
10:49 AM
February 23, 2021
進歩とは
忍耐力(パーシビアランス)と名付けられた火星探索機が、無事到着した
というニュースなんですが、火星までは4億7000万キロあって到着までに
7ヶ月掛かったそうです。あらためて火星は遠いなあと思うわけです。
「光の速さと遅さ」という動画があるのですが、一秒間に地球を7周半も
回るほどに速いのですが、月まででは1.2秒程かかります。
まあそれは良いとして火星までだと今は比較的に火星と地球間の距離は
近いのですが、それでも「片道10分」かかるそうです。
『こんちには。』と発して『こんちには。』と火星から返事が返ってく
るのに20分(!)もかかるわけです。挨拶した事すら忘れそうです。
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さてさて今回興味深かったのは「NASAの管制センター」の様子でした。
1969年月面到着した時の管制センターは巨大な空間で大きなモニターが
ありブラウン管の画面を白いカッターシャツでメガネをかけた男性陣が
陣取っていましたが、今はコンパクトな部屋で、黒ずくめのインテリア
で、各人の前には液晶モニターがあり、壁には大型モニターがあります
が、そう「支配的」ではありません。そしてデスク上部のカバーにはブ
ルーのLEDが走っています。服装は黒っぽいポロシャツがユニフォーム
になっていて、女性のスタッフも沢山います。そしてメガネの着用もコ
ンタクトレンズを使っているのか半分ぐらいでしょうか。
50年間の技術の進歩は、よりコンパクトにカジュアルになったという事
でしょうか。
「最先端は人に近づく」という自分の言葉を思い出した次第です。
5:27 PM
February 23, 2021
「一定」
自分ではやらないけれど見ているだけでも楽しいのがゴルフです。
YouTubeでいろいろな練習動画を見ていますが、そこで知ったのが「丘
を登ったり下ったり右に曲がったり左に曲がったりするゴルフコース」
にあっていかに一定のカタチとリズムを保つという事の大切さです。
さらに目線の大切さ。目標が上にあっても、下にあっても水平に目線を
保っていないとボールにちゃんと当たらないのです。その一定を保つ為
に何種類もの角度の異なるクラブがあるわけです。道具をうまく使うと
身体の位置は一定でいられるのです。
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ゴルフの話をデザインの話に変換するのですが、わたしは仕事の量によ
って1日の働く時間は変えません。9時に来て8時前には帰ります。
つねに仕事は3件ある事を基準に配分を考えています。1件しかないから
と言って早く帰ったりしないし、5件あるからといって残業はしません。
忙しくても土日に働けばなんとかなります。
さらに言えば、好不調の波はできないようにします。
その為には「調子の良い時」をカットして考えます。大事なのは「ふつ
う」の質を上げる事です。
意見も変えない。予め相手が思う「自分像」がぶれないように努めます。
機嫌で仕事はしないようにしています。だいたい機嫌は良いですが。
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そう言えば村上春樹さんは、1日で書く原稿の枚数を決めていて、調子が
悪くてもその枚数は書くようにして、調子が良くても規定の枚数を以上
には書かないそうです。
長く物事を続ける為には、一定が大事だというお話でした。
秋田道夫
2021/2/23
9:50 AM
February 12, 2021
なにを問題にするか
先日ある製品が店頭展示品を安く売っていました。
見た目がよい製品なんですが、ちょっと引っかかるので帰ってから製品
を購入した人のアンケートを見ると、いくつかの欠点が指摘されていて
しかも同じ内容を問題にしている人が何人もいて、結局総合ポイントは
星2つでした。それでもその値段の安さを考えるとプロダクトデザイナ
ーとしては経験のために買っても良いのですが、その経験に意味がある
のかを考えると性格が悪くなりそうなので、辞めました。
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こういう話題を取り上げるのは久しぶりです。
なぜなら自分が「その世界」の製品をデザインする機会が減ったので、
見ないし気にしなくなったからです。
一番のポイントは「そんな指摘をされた文章は読んでいて気持ちよろし
くないだろう。」という事ですしなにより「そんな事例(問題)はいく
らでも世の中にある」からです。
「伝える」から「伝わる」へ
まったく政治については触れないようにしていますが、あえて例にすれ
ば、その人物が政治家に向いているのかいないのかは、おそらく「政治
の話をしない時に感じるもの」だと思います。
つまり「問題を指摘する」のではなくて「日々の行動や所作」の中に
ふさわしさが醸し出されるのだろうと思います。なにより「問題を指摘
するより行動で示す事でしょう」
それはデザイナーでも同様だろうと思っています。別に「デザインに詳
しかったり」「デザインに対する指摘の鋭さ」にデザイナーらしさは感
じていません。なにを見てなにを感じてそれを自らの仕事に活かすかと
いうところに「デザイナーの適性」が出ているものだと思います。
わたしは多くのデザイナーが見ていない仕事をしていない世界でデザイ
ンをするのが自分の役割だと思っています。
秋田道夫
2021/2/13
5:22 PM
February 12, 2021
tunagaru
キャスターメーカー「ユーエイ」の新しいキャスターシステムである
「tunagaru system」のロゴとカタログです。
tunagaruとは「繋がる」の事ですが、これはキャスターに内蔵され
た小型の発電器を使って「自分の居場所」を知らせる事ができます。
その情報を集めて、その台車やワゴンが今どこにあるか、今日1日の
行動範囲や距離の総量をデータとしてPCで見る事ができます。
IoTですね。
そのシステムを「tunagaru system」と名付けられました。
tunagaruの表記は「tsunagaru」とするのが普通ですが、この文字
列を眺めていて「tu」で表記すると二文字の組み合わせが4つという
表現し易い事に気がつきました。
「tu」「na」「ga」「ru」を四つのキャスターになぞらえてそれぞ
れのタイヤの下だけを残す事によって「tu」が笑っているように見
えるように表現しました。キャスター同士が「手を繋いでいる」
ようにも見えます。はじまりの文字と終わりの文字には「u」が
含まれているのでそれを「目」に見立てて擬人化しました。
最近のわたしは、絵にしてもこういうロゴにしてもカワイイ表現が
増えています。丸くなったのでしょうか。
11:28 AM
February 9, 2021
チンクエチェント
10:50 AM
February 9, 2021
変換
「可愛い絵を描く」というのは、案外にエネルギーがいる行為です。
気分がよろしくないと、モノを見ても「可愛く変換」する機能が働きません。
言ってみれば余裕の為せる技です。可愛い絵は気持ちのバロメーターです。
10:00 AM
February 8, 2021
客観性
「相手が聞いてくれないと思うとおのずと声は大きくなる」ものかなと
思うのですが、街を歩いていてもなにか「人に聞こえるよう」ぶつぶつ
言いながら歩いているおじさんを見かける事は少なくありません。
若い頃は、そんな人じゃ無かったかもしれません。
「その不満言えば愚痴、書けば文学」という秀逸なコピーがありました
がたぶん書いても愚痴にしかなりません。
たぶんそれを文学(?)に昇華させるには自分を見つめる「客観性」が
なければいけないでしょう。
9:04 AM