January 8, 2012


アキラ模型店

わたしが「プロダクトデザイナー」になろうとしたきっかけが鉛筆「uni」であり
総じて文具好きという事に「なっている」けれど、よく考えるとそれは「プラモ
デル好き」だった事が影響している事に今日気がついた。

「アキラ模型店」の事を思い出した。
わたしが小さい頃にいた塚本という場所から1キロほど歩くと「十三(じゅうそ
う)」という阪急電鉄の「ハブ駅」がある。なぜハブかと言えば梅田を出発した
神戸線・宝塚線・京都線がこの駅まで一緒に並列して走っていてここからそれぞ
れの行き先に別れていくからで乗降客も多く、北野高校という大阪屈指の進学校
がある事で有名だが、それ以上に「歓楽街」としての知名度が高い。

通っていた小学校の写生大会がこの駅の近くにある「十三公園」で行われた時に
まわりに「ホテル」と冠したお城のような飾り付けのビルが一杯あって『だれが
泊まるんだろう?』と子供心に思った覚えがある。

その歓楽街のちょっとはずれにその「アキラ模型店」がある。調べてみると昭和
36年にこの地に誕生したそうで、わたしが通った小学生低学年の時代はまさにで
きたてほかほかの模型の殿堂だったわけで、自分の記憶の中で「最先端のお店」
という印象が残っているのも無理はない。

昭和38年に引っ越しをしてしまい、その模型店とは縁遠くなったが、そのころか
らスロットカーレーシングのブームが起きた。それまで戦車の模型や飛行機の模
型をぽちぽち作っていた自分の中でいっきょに「自動車ブーム」が起きた。その
熱気が強かった分反動も大きくて中学生の2年頃にはすっかり自分の中からプラ
モデルへの興味が減少していった。

たぶんそのブームの後に「マイ文具ブーム」が起きたんだと思う。同時にそれま
で好きだったマンガに対する興味も薄くなってSF小説にはじまり「純文学」に
目覚めたのもこの頃だった。

中学時代の同級生に早熟の天才がいて、勉強だけでなく「趣味」もディープかつ
「卒業と転換」の早い友人のガイドでどんどんわたしの興味の対象も変わった。
その彼は3年生にもなるとふつうははまるだろうロックからも抜け出してクラシ
ック音楽に目覚めていてステレオという世界との出会いもその彼の影響だった。

今変わった趣味(?)の文化人と言われる人達は、実はわたしの世代が多い。
その理由を考えると、「家の収入」に対して「子供の収入」が多かったからでは
ないかと思い当たる。

どういう事かと言えば、ベビーブームが過ぎて一気に子供が減りだしたのだ。
それに対してベビーブーム世代が「働き手」となっていってお年玉を「あげる側」
が増えているのに対して「もらう側」が少ない、つまりおのずと収入が増える。
と自分の親戚事情からそういう結論を導きだした。

その収入(小遣い)が模型や音楽や本といった趣味にはまる余裕を生み出して大
きくなってもその気質を持ち続けているのかと思う。

考えてみるとわたしが小学生の時も中学生の時も同級生や友人で「三人兄弟以上」
という人がいない。だいたいが2人でしかも弟という事が多い。

かく言うわたしも年の離れた姉とのふたり姉弟であってしかも父親が沢山の兄弟
の長男であった関係でおじさんおばさんがしょっちゅう出入りをしていて正月に
はたいへんにぎやかな家だった。

この子供が少ない時代に育った事はおとなになってもずっと影響をしている。
就職の際に景気が低迷したおかげでデザイナーになった人が少ない。わたしが就
職したメーカーでも同期はおらず数年の間わたしよりも年下のデザイナーはいな
状態がつづき、言ってみれば「おじさんとおばさん」の中でデザインのキャリア
が重なる事になった。

しかしわたしは同期が少ないという事に不満も不安もなかったし会社というとこ
ろにも抵抗無く入れたのは、子供時代に働くおじさん達の間で育った事がおおき
いだろうと思う。

わたしの友人に若い人が多いのは、ひっとしたら「弟願望」なのかもしれない。

なぜこんな話になったかといえば、今度ある雑誌で掲載されるデザイナーなプラ
ンナーのインタビュー特集でわたしがいつのまにか最年長になっている事を知っ
て驚きつつも「その理由」を考えてみたくなったからだ。


6:11 PM

June 25, 2011


jose Bautista

アメリカってすごい国だなと思う時がある。それは「大きさ」ということ。

大きさ=寛容かといえばそうとも言い切れない部分も多々あるのですが、ある意味
すべてを思う通りにコントロールしきれないで、はみ出してなにかが「許容」されて
しまうという意味での「大きさ」が感じられる事にある。

昨日、リニューアルしたばかりの地元の駅ビルショッピングモールにある書店を見て
歩いていて大リーグの専門誌が目に止まってぱらぱらっとめくっていたらある記事が
目についた。

それは今活躍目覚ましい「JOSE BAUTISTA」という選手についてのコラムだった。

ホセ・バティスタと聞いていったいどれだけの日本人が「ピン」と来るかについては
まったく自信は無いのですが、今年のMLBのオールスターで最高得票を得たトロント
ブルージェーズの外野手であります。

1980年生まれ現在31歳。2000年にドラフト20巡目全体559位(!)でスカウトされ
た選手が今「現代最高のアスリート」の評価を得るようになったまさに「奇跡」の体
現者です。

この野球カードは2005年に発売されたもので、戦績にはマイナーリーグで前年24本
塁打、94打点、280の打率だったと書かれている。まさに「日本野球だったら活躍し
そうなデータ」ですが、ほんとうに阪神が獲得に動いた事があったとウィキペディア
には書かれています。 

マイナーリーグのトータルでも48本しか打っていない。その選手が昨年メジャーリー
グで54本のホームランを打って本塁打王のタイトルを獲得した。打点も124打点と
立派な数字を残した。

前年までは10数本の本塁打しか「コンスタント」に打っていなかった選手が突然前年
を40本も上回ってしまった。

だれもが「フロック(たまたま)」と思っていた今年さらにその成績を上回るペース
でしかも打率までトップをしばらく走っていた。(バティスタは今日の試合でもホー
ムランを打ち現在23本、打率も.328で打点48)

俄然世間の注目を一手に集める事になり、オールター写真の最前列に映っている。
なにせ中間発表とはいえダントツの「最多得票」4,156,940 票(!)

「仕事をする人はそれまでどうだったは関係なくその仕事を評価する」そういった国
民性を感じさせてくれるに十分な結果です。

bautista.jpg


11:56 AM